アダム・サンドラーとジェニファー・アニストンが共演して面白くない訳がないのである。ハネムーンに行けなかった結婚生活15年を迎える夫婦が旅行に行く際、ひょんなことがきっかけで豪華客船にゲストとして招かれる。そこには大富豪の親族はじめ関係者が集っていたという先の見える“いかにも”なストーリー展開を見せる。名探偵コナンでも、もう少し捻るだろうレベル。案の定、大富豪は豪華客船内で殺されてしまい、犯人探しが始まるも、遺産がらみの思惑が入り乱れ、挙句の果てに主人公夫婦が容疑者にされてしまう。逃亡しながらも、事件の真相に迫っていくというベタベタなミステリー。
ほぼ会話劇がメインの王道アメリカン・コメディ映画であるが、アダムとジェニファーの丁々発止な爆笑会話が最高過ぎた。実際に、こういう中年夫婦いそうだよなと思いながらも、喧嘩しようが「こんな夫婦関係っていいな~」と思えるほど息ぴったりで仲睦まじい関係を演じた二人に拍手。この二人の存在感が成す業か、映画自体に辛気臭さが無いのが勝算だ。キャスティング勝ちな部分もあると思われる。
理想の夫婦って何だろうと思ったりもするけど、結局は喧嘩するにも笑うにも、このアダムとジェニファー夫婦のように同じ目線で時間を共に過ごせる相手との生活なのだろうと感じた。ジェニファーと言えば、元ブラピの奥さんでかつては世界が憧れる美男美女カップルと言われた絶世の美女なわけで、アダムはルックスで売れた訳ではない喜劇役者だ。双方スターに変わりはないが、容姿的にはチグハグなはずなのに、何故かお似合いだった。結局は中身が合ってるかどうかが重要なんだなと(山ちゃんと蒼井優を祝福したい気持ちも、そういうことなんだろうと思った)。
話が脱線したが・・・・・・カースタント、街中での追跡アクション、銃撃戦(アダムは警官なのに下手)など、コメディ以外でも見どころ満載で、一流俳優が出ている映画としての面目も保っている。劇場公開しないのも勿体無いレベルだった。ラストシーンで、主人公たちがアノ汽車に乗って観光を続けるという皮肉も笑える。
どうでもいいが、クラリチン、アレグラなど、花粉症にはお馴染みの薬名が出てくるのだが、海外でも花粉症ってあるんだと思った。あと、『デッドプール』に引き続き、忽那汐里ちゃんが重要な役どころで出てくる。このままハリウッド街道を突っ走って欲しい!
あと、本当にどうでもいい話なのだが、フィルムメーカーなどの感想を読んでると「暇な時に調度いい」とか「暇潰しになる」「気楽に見れる」という書き込みが大半だったのだが、どんな映画にせよ、映画を観てるってことは暇だってことだし、どんな内容だろうと映画のような娯楽を気軽に見なくてどうする?なんて思ったりもした(笑)
あとあと、ジェニファー・アニストンと言えば、奇跡の復活宣言をした「フレンズ」の新シリーズを本当に楽しみにしてる!
(文・ROCKinNET.com編集部)
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