アメリカ現地時間2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスにて、黒人のジョージ・フロイド氏が「息ができない」「お願いします」と訴えかけるも、白人警官に執拗な締め付けの末に窒息して亡くなった事件を受け、抗議デモが発生し一部では暴徒化される事態に。
これを受けトランプ大統領が次のように脅迫的なツイートを公表。
この“悪党たち”は、ジョージ・フロイド氏への追悼を不名誉にしており、今後こんなことは起こさせない。ティム・ウォルツ知事と話し、軍は知事を全面的に支援することを伝えた。どんな困難であろうと、私たちはコントロールする。略奪が始まれば、銃撃を始まる。以上!
一般市民に対して軍の力を駆使し、射撃を辞さないという暴力賛美とも取れる内容に、多くのセレブが抗議の声を上げている。中でも痛烈批判したのが、意外にもテイラー・スウィフトだった。
大統領就任期間ずっと白人至上主義と人種差別を掻き立てておいて、暴力で脅す前に道徳的に優れているというフリをするの?『略奪が始まれば、銃撃を始める』ですって?11月の大統領選ではあなたを落選させる!
After stoking the fires of white supremacy and racism your entire presidency, you have the nerve to feign moral superiority before threatening violence? ‘When the looting starts the shooting starts’??? We will vote you out in November. @realdonaldtrump
— Taylor Swift (@taylorswift13) May 29, 2020
テイラーと言えば、2018年10月に民主党支持を表明するまで、政治的発言を一切してこなかった。そのことで「のんぽりバカ女」とか「責任感がない」など言われてきたが、遂にトランプ批判を公表した。
今回の発言をした理由について、「(テイラーは自分自身の)発言の影響力を知った上で発言しており、自分の道徳感や価値観を表現する必要性を感じ、それを自分のためで無く社会のためという大義名分のために使いたかった」と説明している。これも、トランプ大統領が、LGBTなどの性差別や女性軽視をしている怒りから起因していることも関係者に言っているとUS WEEKLYは報じている。
Twitterでも8000万人以上、インスタでは1.3億人以上のフォロワーを抱えるテイラー・スウィフト。今回のツイートには170万以上ものいいねがつき、テイラー史上最も「いいね」がついた投稿だという。それだけに「11月に落選させる」とまで断言した彼女の発言の若者への影響力は、決してイチ歌手の発言だけでは見過ごせない程の大きなものであるに違いないだろう。
日本では検察庁法案についてSNSで発言した、きゃりーぱみゅぱみゅが袋叩きにあい、芸能人の政治発言について賛否両論が巻き起こっている。どちらが望ましのかは人それぞれの価値観だろうが、そんなモヤモヤを吹き飛ばすほどに明快なテイラーの抗議声明には、どこか爽快さを感じずにはいられない。また、元カレへの恨み辛みを書いた楽曲が世界中で大ヒットを記録するなど、テイラー・スウィフトほど敵にしてはいけない歌手はいない。本当にテイラー・スウィフトが世界を変えてしまうかも?
(文・ROCKinNET.com編集部)
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