なんせ今年のオスカーは最後の最後で波乱中の波乱が起こりました。
作品賞のプレゼンターで登場したのは、『俺たちに明日はない』のボニー&クライド。フェイ・ダナウェイと俳優ウォーレン・ベイティでした。ベイティが封筒から紙を取り出したけど、すぐには読み上げず、何かうろたえている様子。紙を見せられたダナウェイが『ラ・ラ・ランド』と叫びました
が、しかし!『ラ・ラ・ランド』の関係者が喜びのスピーチをしている最中に、背後でスタッフと思しき人物がウロウロと。『ラ・ラ・ランド』のプロデューサーが「本当の受賞作品は『ムーンライト』です、これは冗談じゃありません」と『ムーンライト』と書かれた紙を掲げました。
会場は騒然!!
ウォーレン・ベイティは「封筒を空けると“主演女優エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』”と書かれていたんだ。で、フェイの方を見たんだが・・・」と弁明。どうやら、スタッフが違う封筒を渡してしまったようです。俺なんかは毎年同じこと繰り返すくらいなら多少のハプニングあった方がオモロイと思ってしまう悪戯なタイプですが、エンターテイメントの分野では世界最高峰の祭典の場です。89年間やってきて初となる大失態。早速、世界中でtwitterが荒れてる模様(笑)
けど、その後に『ラ・ラ・ランド』側の関係者も、エマも、『ムーンライト』が好きであること、受賞して当然の作品であることを述べ、『ムーンライト』の監督も『ラ・ラ・ランド』が素晴らしい作品であることを受賞インタビューで述べているので、互いが健闘し合えたということは素敵な光景だなと思いました。そもそも、どちらが受賞したって腑に落ちる結果でした。ってことは、何でもいいんですよ、アカデミー賞なんて。受賞結果は作品の優劣ではないんだということを再確認した気がします。
結果はこうです!
●作品賞・・・『ムーンライト』
●監督賞・・・デミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』
●主演男優・・・ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
●主演女優・・・エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』
●助演男優・・・マハーシャラ・アリ『ムーンライト』
●助演女優・・・ビオラ・デイビス『Fences』
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