昨日までのVIVA LA ROCKの延長戦だ!
スガシカオなんて普段は気にも留めないアーティストなんだが、彼の20周年を祝うのに大型のフェスを開催するというので参加してみた。素晴らしい祝祭イベントだった。10代から名前を着実に売り込んで芽が出るかどうかの業界において、彼は30歳過ぎて歌手デビューした異色の経歴を持つ歌手である。しかし、その歌詞は大人だからこそ書ける哀愁感じるものが多い。SMAP提供の「夜空ノムコウ」然り、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀」に起用されている「Progress」も。子供には理解できない、背負ってるものがあるからこそ染み入る曲が多い。だから、それに感銘を受けるアーティストも多い。だから、こんなに大勢、一流アーティストが集まる。才能と人望が成せる奇跡のイベントだったんだなと思った。
前半の初っ端から、怒髪天が登場! 増子節炸裂「スガシカオも苗字が馬じゃなくて良かったですね。馬鹿男になっちゃうからね」「今日の面子見て蒼褪めたよ。ヒット曲無いの俺たちと稲川淳二さんだけじゃん(笑)」このバンドも大人賛歌の楽曲が多い。久々に観れて良かった。
続く、THE BACK HORNも全開だ。「コバルトブルー」はもちろん、宇多田ヒカルプロデュースの話題曲「あなたが待ってる」も披露で変わらずのカッコ良さを体現させた。
UNISON SQARE GARDENはスガの登場で珍しくMCを披露する。「オリオンをなぞる」「天国と地獄」など完全に“狙ってる”人気曲連投の隙無き選曲。例の代表曲を「スガーソングとシカーステップ」とし、演奏。スガ曰く「ユニゾンは今まで生演奏してると思ってなかった。そのくらい難しい」と言っていたけど、たしかに演奏力の高さは邦楽界随一かも知れないな。
こんなことをしてたら全て書ききれない。この後も、ふなっしーや、稲川淳二などカオスな人選で通常のロックフェスの体を成さない特殊感を醸し出していた。ミスチルのような国民的バンドも出ることで、イベントに箔が付いた感もあったし、個人的には楽しみにしてたSKY-HIも良かった。AAAのイケメン兄ちゃんが道楽でラップしてると思ってたら大間違い! KREVAをも余裕で凌駕する本気のラップスキル。日本のラップ界にとんでもない才能がぐんぐん頭角を現しているのを見た。その他、いろいろといたんですけど、申し訳ないがきりないので省略。しかし、本当にいろんなアーティストが“縁”をもって、スガシカオと繋がっていることには感銘を覚える。仕事は一人じゃできないというが、スガシカオという歌手も一人では成せなかったはずだ。そんな仲間意識に感動する一夜だった
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