来年2018年の9月で引退を発表した安室奈美恵のベスト盤『Finally』の勢いが止まらない。ビルボードジャパンが発表した年間チャートでは、同作が、総合アルバム・チャート「Billboard JAPAN Hot Albums」年間1位を獲得。その他、Amazon年間ランキング、楽天ブックス年間ランキング、タワーレコードの年間チャート、HMVの年間ランキング等、各主要店舗が行っているチャートで年間1位を軒並み獲得、2017年最も売れた邦楽作品となった。しかも、断トツで。
累計出荷枚数は約170万枚を突破。発売初週時点で111.3万枚を超えているというのだから、パッケージ不況と言われる昨今で、ましてや顕著に音楽離れが危惧される日本においては驚異的な売上であることは間違えない。それだけ、彼女が国民的歌手だという証明であると同時に、国内外の注目度の高さがうかがえる。
この数字は何も日本のチャートに限定して好記録を更新したというわけではない。2007年以来、過去10年間で、発売初週ミリオンを達成したのは、世界を見渡しても、レディ・ガガ、アデル、テイラー・スウィフト、そして安室奈美恵の4人だけである。作品数はわずか6作品しかない。
『Born this way』レディ・ガガ 1,921,000枚
『25』アデル 5,706,000枚
『RED』テイラー・スイフト 1,459,000枚
『1989』テイラー・スイフト 1,681,000枚
『Reptation』テイラー・スイフト 1,619,000枚
『Finally』安室奈美恵 1,113,000枚
出典:http://genxy-net.com/post_theme04/11252217l/
安室以外の歌姫たちは欧米をはじめ、南米各国、アジア、中東諸国と、世界各国でセールスを記録しているが、安室に限ってはその売上比率は、一部アジア諸国が占めているものの、ほぼ日本国内であることから、異例の記録であるとも言える。
ま、もともと、日本音楽界は国内消費が九割を超えるマスターベーション産業とも揶揄される傾向があるが、ほぼ一国でここまでの売り上げを(わずか1カ月足らずで)伸ばすとは、流石は安室奈美恵である。
(文・ROCKinNET.com)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。
最新情報をお届けします
Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!
Follow @ROCKinNETcom
この記事へのコメントはありません。