ルパン三世が再び蘇える――
こんな朗報を聴いてワクワクしないルパンファンはいないだろう。
と、言っても、最近の新作をめっきり見なくなった。理由は声だ。
2012年、次元を除く声優の入れ替えが行われて以来、旧来ファンとしては物悲しさと、“ルパンであってルパンに非ず”な妙な違和感を覚えているのだが、それが払拭されないままでいる。(そういう意味で栗田貫一のコピーは完全で驚異的だった。山田康雄のルパンが世代でないにせよ、再放送で散々見ているので比較はできる)
そのせいもあってか、現に2012年に実に27年ぶりにテレビ・シリーズとして復活した「峰不二子という女」は観なかったもんな・・・・・・作風が暗くて好きではなかったというのもあるけど。
これまでのアニメシリーズ
1971年~1972年:第1シリーズ (全23話)
1977年~1980年:第2シリーズ (全155話)
1984年~1985年:第3シリーズ (全50話)
2012年:LUPIN the Third ~峰不二子という女~(スピンオフ)(全13話)
2015年~2016年:第4シリーズ (全24話)
2018年~:第5シリーズ (未定)
明らかに老いた声でも峰不二子は峰不二子、五右衛門は五右衛門、銭形は銭形であってほしかった。痰が絡んだ銭形の声は逆に味があって、年イチで放映されていたテレビ特番で、それらの声を聴くと、安堵感を覚えたものだった・・・・・・なぁ~んて言っては、老害扱いされてしまうのだろうかね。
けど、新しきを受け入れてこそ、こういう往年の名作アニメは受け継がれていくわけだから、今シリーズは期待が大きい。
「ルパン三世」新シリーズの放送が決定!より現代的にデジタルな設定でルパンが蘇る!今週末の金曜ロードSHOWで「カリオストロの城」も放映!同時に新シリーズの予告も放送するとのこと! #ルパン三世 #ルパン5 https://t.co/jfjWAdcss8 pic.twitter.com/9ftH3KunBK
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2018年1月16日
今作の「ルパン三世」肝心の内容は
物語の舞台は現代のデジタル社会。ルパン三世と世界的大泥棒のアルセーヌ・ルパンのルーツでもあるフランスを舞台に、ルパンたちの活躍を描く!
クラシックカーに乗り、ワルサーP38のような旧式の拳銃を使うルパンはそのままに、新シリーズではインターネットやモバイル端末などのデジタルガジェットを駆使し、どのように敵に立ち向かうのか!? これまでにない展開で視聴者を釘付けにするとのこと。
気になるスタッフは?
新シリーズのシリーズ構成・脚本を「コードギアス」シリーズのストーリー原案・構成や、「甲鉄城のカバネリ」のシリーズ構成・脚本などを務め、アニメファンから絶大な人気を誇る、大河内一楼氏が担当!
そして前作に引き続き、監督に矢野雄一郎氏、キャラクターデザインには横堀久雄氏が続投する。
ルパンが凄いなと思うところは時代と共に変化している点だ。泥棒稼業であることやキャラの設定は受け継いでいようとも、完全なマンネリズムには陥らない。常に新しいルパンを提示してくる。それで一時期はテレビ特番は必ず視聴率20%を超える手堅いドル箱コンテンツとして、重宝されていた時代もあった。
ルパン級の国民的長寿アニメともなれば、「サザエさん」「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」など、変化を望まないのが常である。サザエさんに至っては、未だに携帯電話すら持たないし、テレビもデジタル化しないのだから。人は変わらぬものに安心感を得やすい。しかし、ルパンは変化し挑戦する。今回も現代に則した設定で“デジタルなルパン”を見せてくれることに期待が膨らむ。
19日の金曜ロードSHOWで名作『カリオストロの城』の放送後に、新シリーズの動画が少しだけ紹介されるようなので要チェックだ。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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