サマソニの来日が決定している、我らがノエル・ギャラガーが「コーヒーショップが台頭してからロックンロール文化が消えた」と米のラジオ番組で言った。
あなたにとって「ロックとは何か?」と問われたノエル兄貴は
俺にとっては、思想の自由だよ。それから表現の自由。革ジャンとか、ジャックダニエルじゃ無いんだ。それらが不要とは言わないけど。
音楽業界に入った頃、俺にとってのロックはツェッペリンとかビートルズとか、ストーンズ、それからセックス・ピストルズだったんだけど、90年代の半ばになったら、ストーンズの71年のツアーTシャツを見るや「めちゃロックだ」なんて言う奴が出てきたんだ。ロックの意味が失われたのは、その頃からかな?
参考引用:rockinon.com/news/detail/174334
そして、Tシャツの他にロック文化を衰退させたのはコーヒーショップとも述べている。
音楽に金を払うことがゾッとするもんだと思い始めたんだよ。「音楽に金を払うなんて信じられない!」って感じるクセに、コーヒー2杯には当たり前のように20ドル払うようになったんだよ。それもこれも『フレンズ』に責任があるな。セーター着て糞高いコーヒー飲んで、くだらねえことを話すだけっていうスタイルが定着したんだよ。
参考引用:rockinon.com/news/detail/174334
世界のテレビ史上最も成功したドラマとも言える『フレンズ』を引き合いに、昨今の世間のロック離れの原因を分析している。そんな理不尽な言い掛かりを付けられても・・・・・・と思うかもしれないが、兄貴のこの理屈って完全に間違えているとも言えなさそうだ。
日本は欧米諸国と比べればCD売り上げは多い方ではあるのだが、そもそも、パッケージ産業が衰退している傾向は変わらない。しかし、それが顕著に表れたのは、携帯電話の普及、ゲーム業界の盛況、ファッションの関心など、人々の関心が他文化へ移行したからだとも言われている。あくまで一因としての話であることを断っておきたい。それに並行して、avexが先陣を切って推進していた、コピーコントロールCDなるものが出現し、音楽を聞く環境がデジタルへと移行するのを妨げたことも、音楽への関心を薄めた要因としては大きいだろう。
『フレンズ』のライフスタイルに憧れて、欧米の若者がコーヒーショップにたむろし、HMVやタワレコが盛り上がる代わりに、スタバやドトールなどが台頭し、何気ないコーヒー代は支払える風潮が自然と出来た。音楽業界が最も危惧すべきは、CDやDLやライブなどの音楽消費を如何にさせるかよりも、音楽外の文化との対峙である。フェスに行くか、コミケに行くか、海外旅行に行くか。ここでフェスを選択させることが出来るか否か。その選択で、ロックはコーヒーに負けた。
この先、ロックがコーヒーに勝つには、オアシスが復活してシーンを牽引し、新進気鋭の新しいカリスマを生むことだと思うのだが、兄貴、どうっすか? このオアシスファンの勝手な願望は??
(文・ROCKinNET.com編集部)
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