邦楽

KEYTALKの八木氏はナゼ愛されるのか?その無敵な愛嬌の謎と八木氏のドラムテクニックに迫る!

出典:Mステ出演時を撮影

先日開催されたビバラやJAM等の春フェスでも大活躍だったKEYTALK。
個人的にもロッキンなど行ったフェスでは必ず観るし(彼らが出るから行っているというのもあるが)、初武道館や初横浜アリーナと足を運び、このバンドのエポック的なライヴは必ず観ている。バンドの軌跡を体験できているのは嬉しい限りだ。首藤義勝(Vo/Ba)を中心に作られている楽曲も常に進化しているし、ライヴ栄えすることを敢えて狙ったアゲ曲も多いことから、その人気はまだまだ上がる一方だと思っている。

そんなKEYTALKの魅力?のひとつと言えば、ドラムの八木優樹の存在だ。(この記事では八木氏を可愛い連発するが、念のために断っておくが、俺、あっち(IKKOさん方面)じゃねえからなッ!
バンドでは“いじられキャラ”なポジションにいる彼ではあるが、可愛いと評判である。おそらくKEYTALKに顔ファンが多いのは、八木氏の存在が由縁であろう。2017年6月9日に満を持して出演したMステでも想定内の八木氏への「可愛い」ツイートが連投したことが物語っている。

●巨匠に向かって殴るところリスか!笑

●有名なオムスター失踪事件

●ハゲネタにも寛容

うん、確かに顔はいいよ、可愛いよ? それは否定しない。
八木氏の魅力を挙げるとしたら
・可愛い(愛嬌があるという意味)
・童顔
・人の良さが顔に表れている
・いじられキャラ(愛嬌があるに通じる)
・人の悪口を言わなそう(YOUTUBE等でネガティブな発言を聞いたことが無い)
・年上には謙虚(インタビューとかで)
・ドラムは上手い

やはり圧倒的に彼の他人への悪口を言わない・ネガティブ発言が少ないというところは好感度に大きくかかわる部分ではある。実際に横浜アリーナ公演の際、俺は前から12列目の一番端だったのだが、八木氏はこんな三十路おっさんにも満面の笑みで手を振ってくれたわけで。八木氏も三十路だけど、俺はそのちょい上なので。そういう、愛嬌というのは、他のどんなスキルにも負けないものを持っている。大御所の演歌歌手や政治家のような胡散臭い作られた愛嬌じゃなくて、人間の真から来る生まれ持った愛嬌だ。



ただ、八木氏の魅力は愛嬌だけではない。どんなにKEYTALKが好きとは言え、八木氏のドラムテクニックが実は半端ないことに気付いている人は少ないだろう。KEYTALKといえば四つ打ちだ。バスドラが“ドン・ドン・ドン・ドン”と等間隔に鳴って、このドンとドンの間にハイハットが入れば、あら不思議と昨今流行中の猿でもサークル作って年中踊れる四つ打ちビートの出来上がり。今やベテランのアジカン辺りからだろうか、この四つ打ちが主導権を獲得したのは。その系譜をストレートに受け継ぎ、シーンの中心に君臨したのがKEYTALKである。
けどね、それをキープさせるのって大変で、八木氏って真面目なんだなと思うのは、ちゃっかりキープできてるんすよ。いつ何時、どのフェスで見ても。これって凄いことなんすよ。一見、チャラけてそうな八木氏だけど、実は財布の中の札の方向全部揃ってるんじゃないかってくらいに真面目で几帳面な性格なのかもしれない。ドラムを聞いてると。

これって彼が尚美学園大学で音楽を学んでいた基礎力が鍛え上げられた賜物じゃないかと思うだよね。専攻はジャズを学んでいたとか聞いたことがあるんだけど、ジャズのドラムって音楽の中では最も難易度が高いでしょ。俺もジャズ・ドラムは映画『セッション』くらいでしか知らない世界だから偉そうなことは言えないんだけど、遊びが無いと成立しないんでしょ? けど、八木氏のドラムって遊びがないんだよね。精密機械のように。

KEYTALKの曲が凄く速いから遊んでる余裕が無いというのが正しいのかも知れないけど。八木氏が好きなドラマーとしてtoeの柏倉隆史氏を挙げているのを何かで知ったことがあるけど、感覚的というかフュージョンチックというか、とにかく今の八木氏的アプローチではない。そのくらい八木氏はきっかりしてる。だからこその、柏倉氏のような自由なテクニックに憧れているのかも知れない。八木氏のジャズプレーとか是非見てみたいな~。絶対にうまいと思う。

彼自身も大学時代が最もドラムで悩んでいた時期だと言うので、そこで悩み苦しみながらも得た高度な技術力っていうのが、いまの八木氏のテクニックに繋がってるのかなと。
どうでもいいけど、実は俺のフェス友達で尚美学園の卒業生がいて、八木氏と面識ある人を知ってるって人(要は他人)がいるんだけど、やはり卒業生の間では「八木君、凄いっすよね」って話になっているらしい。



あとは、八木氏の特徴としては椅子が高い(身長168cmにしては。これっておそらく「monster dance」で笛を吹かなきゃならないから余計に高くなってると勝手に予測している)、あとは、ドラムセット全体のチューニングが低い気がする。その理由は分からない。

八木氏の制作楽曲はさほど多くないのだが、個人的に今のところKEYTALK最高傑作だと思っている『HOT』の「キュビズム」は、八木氏らしい攻撃的で良い意味で破天荒さが反映された楽曲で、八木氏の限界はこういう感じなんだろうと思っていた矢先に、最新作『Rainbow』の中の「テキーラキラー」を聞き、作曲力の高さに驚いた。今後はリード曲の制作にも期待したいところではある。

これからも私たちは、こんな八木氏から目が離せないのである。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。


 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. KEYTALKの八木氏はナゼ愛されるのか?その無敵な愛嬌の謎と八木氏のドラムテク…
  2. パリピが日常悩んでる嫌なことって何?ストレス溜めない極意がULTRA JAPAN…
  3. ノエル兄貴「ロックが衰退したのは『フレンズ』が原因」と独自の分析を披露!
  4. 『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』からサザンがエロスを歌う…
  5. 『いぬやしき』興行失敗で垣間見える漫画原作映画の限界~世間はエグさに飽きている

関連記事

  1. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN 2018 3日目(2018/08/11)ライブレポート

    ロッキンも後半週スタート。3日目のライヴレポートを!先週よ…

  2. 邦楽

    スカパラに限定加入した、さかなクンがめちゃCOOL!

    しかし、本当に不思議な人だ・・・あの「さかなクン」が、…

  3. 邦楽

    男性ソロ歌手は大ブレイクしにくい理由について考える

    オリコンに気になる記事がありましたここ数年、音楽業界の関係…

  4. 邦楽

    サザン40周年ライヴをLVで観る!~親近感こそサザン最大の魅力だと再確認する~

    サザン40周年ライブをLVで観る。個人的な話になるが、サザンのファ…

  5. 日記

    J-POPの理想郷に到達したサザン新作「葡萄」をがっぷり四つで聴く!

    桑田佳祐の音楽とは?この問いかけに俺は日米の共同体と答えて…

  6. 邦楽

    宇多田ヒカル、本格的に再始動!

    宇多田ヒカルの新曲のタイトルが決定!「花束を君に」とい…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. ニュース

    【徹底考察】『カメラを止めるな!』は何故ここまでヒットしたのか?を真剣に妄想する…
  2. ハリウッド

    2018年も大活躍間違いなし“次世代イケメン俳優”を青田刈り!
  3. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 3日目ライヴレポート
  4. 日記

    パリピが日常悩んでる嫌なことって何?ストレス溜めない極意がULTRA JAPAN…
  5. 音楽

    遂に雪解けの予感?それでもオアシス再結成が無いと言い切れる理由とは!
PAGE TOP