ライブレポート

【サンボ、髭男、バニラズ】COUNTDOWN JAPAN 1819 4日目ライヴレポート

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2018年大晦日。いよいよCDJ1819最終日。日常の喧騒から離れて音楽だけの空間にいることは幸せだ。
大晦日って不思議な日だ。他の364日と大差もないし何の変哲もない時間の流れであるはずなのに、慌ただしさと新年を迎える高揚感に満ち溢れている、フェスなら尚更のこと。迫り来るカウントダウンに向けて、昨日までの疲労感も忘れて楽しんだライヴレポート!

2018/12/31

●ストレイテナー
2018年は記念すべき20周年イヤーだったテナーの総決算のステージを観れた喜びは大きい。ホリエ(Vo)の声質が劣らないことにも驚愕である。何よりもメンバー全員が満面の笑みで向き合って演奏している姿に感動した。バンドってこうあるべきだという勇士が垣間見れた気がして、本当に嬉しかった。流行り廃りだけで判断しがちなシーンだが、フェス創生期を支えてきた彼らのような中堅を疎かにしないフェス文化であってほしい。「Melodic Storm」は、いつ聴いてもアガル!ロックに触れた頃の青々しさを思い出した。

M1 REMINDER
M2 Braver
M3 CLONE
M4 シンデレラソング
M5 From Noon Till Dawn
M6 灯り
M7 Melodic Storm
M8 シーグラス

●OKAMOTO’S
彼らが最初出て来た時は若さにかまけたテンション高めなサウンドを掻き鳴らしていた様が痛快で気持ち良かったのだが、10年経って久々に彼らを観て、根底の“楽しんでる感”が変わってないことが嬉しかった。ただ、バンドとしては初期のアークティック・モンキーを彷彿とさせる重厚なUKロック・サウンドに傾倒したかのようで本当に何倍もカッコ良くなっていたのに驚く。新曲「Dreaming Man」なんて、めっちゃcoolだったし。もともと演奏力の高いバンドだが、さらに円熟味も増していたように思える。本物のロック・バンドだ。

M1 BROTHER
M2 ROCKY
M3 Hole
M4 Lagoon
M5 Dreaming Man
M6 90’S TOKYO BOYS


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●ウルフルズ
言ってみれば、邦楽ロック界の部長クラス(笑)新曲の狭間に認知度の高い「笑えれば」「バンザイ~好きでよかった~」を入れてくる辺りは流石に強い。会場中が大合唱だった。チューニングの際にクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を軽く口ずさむと「今年はコレに尽きるな(笑)」と笑い飛ばすトータス。この人の頭の中は常にロックしかないんだろうなと思えた瞬間だった。改めて彼らの曲を聴くと、そのポジティブなメッセージ性に心強く打たれる。能天気な歌詞の裏にロックの救済を感じ、気持ち良かった。

M1 ええねん
M2 Wild Thing
M3 チークタイム
M4 笑えれば
M5 サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
M6 バンザイ~好きでよかった~

●go!go!vanillas
このフェスが開催される数日前にプリティ(Ba)が事故に遭い意識不明だった衝撃のニュースが入って来た。意識は回復したことに、とりあえず安堵しているが復帰の見込みは先だと言う。正直、心配だった。けど、バニラズは強かった。いつもよりも増し増しでアグレッシヴでカッコ良くて輝いていた。本心は辛いと思うけど、この光景をプリティに観て欲しいと思えるほど、メンバーも観客も盛り上がっていた。何よりの励みになると思う。何をどうこう表現するって立ち位置で立てなかったと思う。代理のミュージシャンも短い準備期間に完璧な演奏を聞かせてくれたし、けど、この日辞退せずにステージに立っていた彼らに全身全霊で拍手を贈りたい。

M1 マジック
M2 エマ
M3 ヒンキーディンキーパーティークルー
M4 カウンターアクション
M5 平成ペイン

●THE BACK HORN
自分がバンドをやっていた時代にとんでもない才能に出会った経験が二度ある。細美武士と山田将司の存在だった。どう逆立ちしても敵わないと感じた、カッコ良過ぎて。こういう先輩40代のバンドが活躍し続ける限りは、どんな分野で活躍していようが、内なる燃えるモノは失ってはいけないと切に思った。この日も満場一致でカッコ良過ぎた。新曲「Running Away」から「コバルトブルー」「刃」の流れが最高だった。20周年を迎え、これからも、今のままのカッコ良さで、我々の憧れでいて下さい・・・・・・

M1 ブラックホールバースデイ
M2 情景泥棒
M3 声
M4 未来
M5 Running Away
M6 コバルトブルー
M7 刃


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●Official髭男dism
昨年2018年に彗星の如く現れた髭男。いきなり出世作「ノーダウト」からのスタートだ。認知度の高い楽曲、キラー・チューンは後で取っておきがち。しかし、このセットリストこそ自信の表れに他ならない。それ以外で魅せれる自信である。藤原(Vo)がMCで自分達を「ポップ・バンド」と称したことに潔さを感じた。バンドマンは自分を「ロックだ」と言いたがるが、そんなジャンル線引きの不毛な議論ではなくポップと開き直ったバンドの潔さほど強いものは無い。あ、このバンドは来年以降も凄いことになるかもってポジティヴな予感がよぎった。単なる流行では終わらないだろう。

M1 ノーダウト
M2 Tell Me Baby
M3 FIRE GROUND
M4 SWEET TWEET
M5 Stand By You

●サンボマスター
個人的にカウントダウン・ジャパンに来続けて13年が経過したそうだ。連続で来ることに拘り意味を成していたので、実に色々なアーティストと多くの年越しの瞬間を過ごした。特に年明けの一体感と凄まじい盛り上がりに変えられるものは無い。そんな数々の思い出の中でも群を抜いていたのではないかと思えるほどの「圧倒的」なカウントダウンであった。サンボを選んだことに狂いは無かった。2017年の初冬に初武道館を開催した際に、その場にいた全員が感じたであろう、派手な演出も特効も必要なく、山口(Vo)の煽りの凄まじさ。何にも代えがたい。5万人が煽られ誰一人として盛り上がっていなかった人はいなかった。凄まじい光景だった。十数年連続参加でやっと邦楽フェスの桃源郷を垣間見た気がした。満面の笑みと感動で涙流す若い男女が入り乱れ、会場は多幸感と、強く生きる決心で渦巻いていた。サンボに会うために頑張る、それだけで十分過ぎる理由である。

M1 世界をかえさせておくれよ
M2 可能性
M3 青春狂騒曲
M4 ラブソング
M5 ミラクルをキミとおこしたいんです
M6 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
M7 光のロック
M8 そのぬくもりに用がある
M9 ロックンロール イズ ノットデッド
M10 できっこないを やらなくちゃ
M11 輝きだして走ってく

●BRADIO
今の日本の音楽界に彼ら以上にファンキーな存在はいない。まず、ドラムの脱退後に、バック・コーラスを外国人にし、ホーンなど増やし、一流の演奏家で揃えることでカヴァー。それどころか、パワーアップしている。最高過ぎる。真行寺(Vo)はソウルの塊である。久々にカリスマ性を感じるヴォーカリストだ。有無を言わさないエンターテイナーである。海外にも通用しよう音楽性は、日本の音楽シーンをさらに昇華させることの出来る才能を持ち合わせたバンドである。サンボのカウントダウンでアドレナリンが放出しまくった後に聴き劣ること無く、アゲアゲでダンシンしまくった。純粋に楽しかった。

M1 スパイシーマドンナ
M2 きらめきDacnin’
M3 Boom! Boom! ヘブン
M4 Back To The Funk

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

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●2018年のレポ



 

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