先日のゴールデン・グローブ賞のアニメ部門で、ディズニー作品『シュガー・ラッシュ:オンライン』ピクサー最新作『インクレディブルファミリー』や、日本の『未来のミライ』や『犬ヶ島』を退け見事に栄冠を勝ち取り早くもオスカー最有力とされている『スパイダーマン:スパイダーバース』が2019年3月8日に上映される!
どんな映画か簡潔にあらすじを言うと、
ニューヨーク、ブルックリンに住む高校生のマイルス・モラレスは、突然変異した蜘蛛に噛まれ、特殊能力を得る。マイルスは駅の地下道でキングピンと手下たちが加速器を使って異次元との扉を開く実験を目撃してしまうが、実写映画化でもお馴染みのピーター・パーカー版スパイダーマンが現れ、実験を阻止しようとするが、加速器が誤作動し死亡してしまう。その時、ピーターはマイルスに“ある物”を手渡す。ピーターの意思を継いだマイルスはスパイダーマンになるため訓練を始めるが、全く異なる次元(ユニバース)で活躍するいろんなスパイダーマンたちと出会うのだった。
って、おい!
スパイダーマンって死んじゃうの?
はい。死んじゃうんです。
この映画『スパイダーバース』でピーター・パーカーは死んでしまう。しかし、それによって新ヒーローが誕生する物語となっており、伝説のヒーローから意思を受け継ぐ新ヒーロー誕生の祝祭さと、成長物語として娯楽性の高いストーリーになっている。けど、前々からスパイダーマンが死んだと騒ぎになったことがあった。『インフィニティウォー』の衝撃的なラストも手伝ってか、未だにスパイダーマン死亡説にモヤモヤしている映画ファンは多い。そもそも、何でマーベル屈指の人気者であり、最強とも言えるスパイダーマンの死亡説が流れたのか?(志村けんじゃあるまいし)その理由を探っていこう。
ドクター・オクトパスに身体を乗っ取られる
実はスパイダーマンが死亡するというニュースは2013年頃に世界中を駆け巡りちょっとした騒ぎとなった。けど、この時の死亡説というのは、今回の『スパイダーバース』とは全く別次元の世界での話だからややこしい。
簡潔に言うと、1963年から2012年12月の700号まで続いた「The Amazing Spider-Man」シリーズの中での話で、2004年のサム・ライミ版の映画『スパイダーマン2』にも登場したドクター・オクトパスが、瀕死の状態になったために、肉体と精神を入れ替える装置を開発(ドラゴンボールで言うとギニュー特戦隊頃のチェンジの発想)。
スパイダーマン死亡説その①
サムライミ監督版の第2作目に出てきた敵役のドクター・オクトパスに身体と心を入れ替えられ、身体がオクトパスになって、身体がスパイダーマン中身がオクトパスと闘った挙句に死亡してしまったから。原作の話で映画では描かれていなかったはず。 pic.twitter.com/srZY2SBPX2— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2019年1月22日
それで、自分とスパイダーマンと肉体と精神を入れ替えてしまう。要は、身体はスパイダーマンで中身はオクトパス。一方は、身体はオクトパスで中身はスパイダーマン状態。それに気付いた、中身だけスパイダーマンは、中身がオクトパスと戦い死亡する。しかし、僅かにスパイダーマンの身体に残ったピーターの魂がオクトパスを改心させヒーローとして生きる決意をさせ、中身がオクトパスのスパイダーマンが主役の「The Superior Spider-Man」という新レギュラーシリーズへと移行する。正になんじゃそりゃな展開(笑)結局は、オクトパスが自分よりもピーターが凄いってなって体をピーターに返却するんだけどね。
ただ、忘れちゃならないのが
今回の『スパイダーバース』はマーベルとは別世界の話である!
って大前提。
それさえ、理解できてれば、またピーター・パーカー版との関連性を把握していれば混乱も避けられ、純粋に今回の『スパイダーバース』を楽しむことが出来るだろう。と言うのも・・・・・・
実はスパイダーマン・シリーズは10個もある!
そもそも、スパイダーマンって一つのシリーズを長期に渡って連載しているわけではない。「サザエさん」ではない。1963年に創刊され2012年まで続いた「The Amazing Spider-Man」が基軸となるが(我々の知っているスパイダーマン)、それ以外にも9個のシリーズが作られている。そのほとんどが、ピーター・パーカーが主人公であるものの、2011年~13年は、スパイダーマンと他のヒーローがチームを組んで事件を解決する「Avenging Spider-Man」とか、2013年には「The Amazing Spider-Man」が終了して始まった「The Superior Spider-Man」と、他のヒーローやヴィランが登場する「Superior Spider-Man Team-Up」が同時に始まったりとか、複雑になり過ぎている印象だった。それを是正するために、今回のマイルズを新たな主人公にした「Ultimate Comics: Spider-Man」がはじまった経緯もある。同主人公で、2014年~2015年に、今回の映画の原作である『スパイダーバース』は連載されている。
で、マイルズって誰やねん!
スパイダーマン死亡説②
僕らの知ってるピーター(トビー、アンドリュー、トム)が主人公の世界とは異次元の世界でスパイダーマンは死亡してしまった。その意志を受け継いで有色人種の少年がスパイダーマンになって、米国で大人気で今も漫画原作は彼が主人公で続いている。彼が3/8公開のアニメ版の主役 pic.twitter.com/oMRZJDvqg9— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2019年1月22日
漫画原作では現在の主役でありスパイダーマンは彼で、アフリカ系とヒスパニック系のハーフのマイルズは、史上初の黒人スパイディとして、アメリカでは非常に高い人気を誇っている。マイルズが主人公の話は、我々が今まで映画で観てきたスパイダーマンの世界とは異次元の話(「Ultimate Comics: Spider-Man」として続くシリーズ)である。今回の『スパイダーバース』も、同シリーズ内の話で、劇中で死んだはずのピーター・パーカーも出て来るが、それは、異次元から来た別のピーター・パーカー(ピーターB)で、自分の次元に帰るためマイルスに協力することになる。ややこしや。
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さらにまどろっこしい元カノ登場
『スパイダーバース』にはグウェン・ステイシーが登場する。グエンと言えば、映画『スパイダーマン3』ではブライス・ダラス・ハワードが、『アメージング・スパーダーマン』ではエマ・ストーンが演じた、ピーターにとって三人目の彼女であり、初体験の相手。ピーターが最も愛したと言っていい彼女だ。そんな彼女がヒーローとして登場するから、余計にまどろっこしい。もちろん、異次元からやってくるので、既に死んだじゃないかは通じない(笑)
結局はスタジオが違うからで消化しよう!笑
言ってみれば今回の『スパイダーバース』はソニー・ピクチャー製作、マーベル版はディズニーであると考えれば、全くの別物と捉え易いかも知れない。逆に言えば、長らくMCUでトム・ホランド演じる、幼く未熟ながらもカッコ良いスパイダーマンに見慣れてきた我々に、サム・ライミ監督時代、『アメージング・スパイダーマン』時代のソニーという、スパイダーマンを知り尽くした古巣での姿が久々に見れる意味合いも大きい。予告を見る限りは、両腕で左右の蜘蛛の糸を引っ張る姿や、彼女との逆立ちキスなどのお馴染みの描写に加えて、MCUに劣らないスタイリッシュなスパイダーマンが垣間見れすこぶるカッコ良さそうで、期待大である! マーベルじゃないのぉ~、アベンジャーズの続きが観たいのにぃ~なんて不満も聞こえてきそうだが、アニメと舐めるなかれ! 今までのスパイダーマンと少し違った『スパイダーバース』必見である!
『スパイダーマン:スパイダーバース』
劇場公開日:2019年3月8日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:spider-verse.jp
◆あらすじ◆
ニューヨークのブルックリンで名門私立中学校に通うスパイダーマンのマイルス・モラレスは、自分の能力をコントロールできなかった。ある日、時空がゆがめられた衝撃で、それぞれ異なる次元にいたスパイダーマンたちが集まってくる。
引用: シネマトゥデイ (外部リンク)
(文・ROCKinNET.com編集部)
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