映画『ジョーカー』の勢いが止まらない!
2019年10月4日から全世界同時公開され、北米ではオープニング興収約9350万ドル(約102億8,500万円)の爆発的スタートを切ったのち連続首位を記録するなど勢いは止まらず、僅か1か月弱の短期間で北米だけで2億5860万ドル(約284億4,600万円)を稼ぎ出した。
日本国内でもアニメやシリーズ以外の洋画作品としては異例の大ヒットを記録中で、41億円を記録(30億円いけば大成功と言われる中で異常な数値だ)、全世界の興収は8億4908万ドル(約933億9,880万円)で『デッドプール2』を抜いてR指定映画のNo.1となった。
第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝くなど称賛を浴びる勢いは、このままオスカー戦線まで食い込みそうな予感すら覚える。少なくとも作品賞と主演男優賞のノミネートは確実だろう。もしかすれば受賞なんてことも夢物語ではないかも知れない。
制作費も同じDC映画で比較すると、2017年公開の超大作『ジャスティス・リーグ』の僅か1/5だけだというので、収益は果てしないことになりそうだ。個人的には、ホアキン・フェニックスに、このままジョーカーを演じ続けてほしいのと、彼が演じるジョーカーで『バッドマン』制作の実現を切に願っているが、ホアキンは公開前から「今回限り」と断言しているらしい。
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過激な暴力描写の悪影響を危惧する声も多く、かつて米コロラド州で『ダークナイト ライジング』の上映中に銃乱射事件が起きたこともあり、本作『ジョーカー』に備えて、各劇場だけでなく陸軍までが警戒を強めていると報じられた。
カリフォルニア州の劇場では脅迫があったため上映中止になったり、ニューヨーク・タイムズスクエアの劇場では男が殺人シーンのたびに拍手をし、乱暴な態度を取ったため、身の危険を感じた多くの観客が席を立ったという。カリフォルニア州の劇場では不審な男が非常口の近くに立っていたことで、自主避難をした観客も多くいたという。
このように現実社会に決して良い影響とは言い難い混乱を与えるような事態に発展しており、まるで劇中のゴッサム・シティの混沌とした世相のようだ。確かに、理不尽がまかり通る社会に悩む現代人にとって、この『ジョーカー』は、非常に共感を得やすい内容だが、あくまで映画は虚構であって、娯楽と開き直る鑑賞者側の理性が求められる。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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