映画

主演映画の元ネタ女性から告訴も、今ジェニファー・ロペスが熱い!



Photo by Kevin Winter, Getty Images

ハーフタイムショーで各方面から大喝采を浴びる

まさに圧巻のステージだった。
シャキーラと共にステージに立ったジェニファー・ロペス。これぞ、ハーフタイムショーだと思い出させてくれる(昨年のMaroon 5はキャパニック選手排除騒動の渦中ということもあり酷評だったが)、ノックアウト級の超絶パフォーマンスに賞賛以外の言葉が思い浮かばない。

パフォーマンス中でジェニファーは、アメリカの国旗とプエルトリコの国旗が裏表になっているファーを着ていた。大自然災害の後でも、プエルトリコの援助削減など冷遇を辞さないトランプ政権への批判も込められていよう。それを全世界で最も注目されるステージでやってのけるパワーが凄い。ラテン系女性がハーフタイムショーに立った意味深さは相応に感慨深い。映画『ハスラーズ』でのいかんなく発揮されているポール・ダンスもふんだんに取り入れ、米国エンタメこそが世界イチだと言わんばかりのクオリティの高さに脱帽である。

ペスは、ゴールデン・グローブ賞でも先の『ハスラーズ』の好演で主演女優賞にノミネートされるなど、何か今になってキャリアの絶頂期を迎えているようだ。


けどさ、ロペスって不思議な存在だよね?

音楽と映画の両方で活躍してる唯一無二な存在

ジェニファー・ロペスという存在は個人的にだが本当に不思議な存在だ。音楽方面でも活躍しながら、映画でも平然と活躍している。こういった存在は多い。マドンナだって、ビヨンセだって、レディ・ガガだってそうだ。けど、彼女らは決して映画で成功してる印象は全く無く、女優と呼ぶにも臆したくなる。あくまでミュージシャン。

けど、代表作が思い浮かばない

しかし、ロペスは両方の畑で難なく活躍し続けている。女優とも呼べるし(2000年の『ザ・セル』とか少し話題になった)、歌手と呼んでも違和感がない(記憶に新しいのは「On The Floor」のヒット)。なのに、ロペスの場合、その両方で「これぞ!」という代表作が思い浮かばない。けど、キャリアは十分に長いし、人気もあって、実力もある。オールマイティと言えば簡単だが、彼女を表すに美貌と知名度以上に浸透している作品名が思い当たらない。

今も昔もその圧巻の美貌が先行しがち

確かに、若い頃の彼女は本当に美しかった。今でも記憶に残ってるのは2000年のグラミー賞だ。まだ彼女も20代でイケイケな時代。デイヴィッド・ドゥカヴニーと共に登場した彼女は、豊満な胸が今にも見えそうな危うい衣装で登場。会場が沸きだった。確か、当時のロペスはヒップに1億8000万ポンド(約334億円)の保険をかけたことで話題だった気がする。彼女自身「サイボーグ」じゃないのよと冗談めかして言っていたが。作品以上に、彼女自体がコンテンツなイメージが強い。


当たり役『ハスラーズ』で元ネタ女性が訴える!

© 2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ストリップ嬢を描いた映画『ハスラーズ』

そんな彼女の代表作となるかも知れないと言っても良いくらいの熱演が話題の、映画『ハスラーズ』。日本では今年2月に公開予定らしいが、リーマンショック時のストリップ嬢たちの奮闘を描いた、実話に基づいたクライム・ムーヴィーとなっているのだが、その元ネタとなった女性から「肖像を悪用された」と訴えられていることが明らかとなった。その女性は、ロペスのプロダクションのほか、配給、製作など映画に携わった数々の会社を訴えた。
その女性の証言によれば「映画の極限な描写について同意し、そして権利放棄するように連絡があった」と主張しているらしい。彼女はその提案を拒否した上で「子どもたちがいる自宅で違法物を使用し製造するシーンがあった」これは名誉毀損だと主張してるそうだ。


映画は名前も出さず「実話から着想」とも断ってる

しかし、映画では、その女性の名前は登場しておらず、冒頭で「inspired by true story(実話から着想を得ている)」といった文言が出てくる。この映画に出てくるストリップ嬢たちは金のためなら男性に違法薬物を飲ませてカードから大金を盗むという非人道的な犯罪を行っていた。これの、どこまでが実話範疇なのか分からないが、実話と似た部分があるとすれば、金銭目当ての訴えと思われてしまいそうな気も(※あくまで個人的な意見)。ただ、この映画は犯罪映画なので共感はできないにせよ、パワフルでエネルギー漲っている作品であることだけは確かだ。

いずれにせよ、50歳にして驚異の美貌と共に覚醒しているジェニファー・ロペス。これを期に、ショウビズ界で彼女史上最大の活躍をしてくれることを強く望んでる。そして、来日公演も果たして欲しい。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。


 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 【ライヴレポ】ワンオク初の東京ドーム公演で見た“世界基準のバンドの風格”に圧倒さ…
  2. マーベルが『ブラックパンサー』でヒーロー映画初のアカデミー作品賞を獲得するために…
  3. 安室奈美恵の引退ツアーを観る!世界中の賛美を彼女に贈りたい!
  4. ロッキンにサザン13年ぶりの降臨!昨年の桑田ソロに引き続きフェスに出る意味とは!…
  5. サザン40周年ライヴをLVで観る!~親近感こそサザン最大の魅力だと再確認する~

関連記事

  1. 音楽

    ビヨンセ圧勝!今年のハーフタムショー!

    音楽的に1年で最初の大きなイベントですからね・・・しかし、1年…

  2. 音楽

    My Best Album 2012 発表ぉ~!

    クリスマスも普通に仕事だったりすると、すっかりお祭り気分は…

  3. 音楽

    PSY「江南スタイル」が持つYOUTUBE再生回数1位の記録を破ったのは!?【最新YOUTUBE再生…

    異常な世界的ブームとなったPSYの「江南スタイル」が流行したの…

  4. ニュース

    『万引き家族』是枝監督の政府からの祝意を辞退した理由が素晴らしいな~と思った

    カンヌ入りした是枝監督の現地インタビュー「日本では共同体文化・…

  5. ハリウッド

    新スターウォーズの監督にJ.J.エイブラムス

    これ以上ない素晴らし過ぎる抜擢です!全世界の映画ファン…

  6. グラミー賞

    最近の若者はBECKを知らない?

    今年のグラミー賞で最も権威のある賞である最優秀アルバムを受…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. ハリウッド

    年収50億のジョニー・デップが破産寸前な理由とは!~お金について考える
  2. 映画

    日本アカデミー賞とかいう老害賞には文句しか出て来ない
  3. ハリウッド

    世界で大ヒット中の映画『スパイダーマン:ホームカミング』の主人公トム・ホランドの…
  4. 音楽

    2017年 勝手に選ぶベスト洋楽 TOP10
  5. テレビ・芸能人

    テレ朝スーパー戦隊の放送時間変更の暴挙は吉と出るか?
PAGE TOP