世界的な人気シリーズ『スター・ウォーズ』の生みの親であるジョージ・ルーカスが、今後制作される新たな三部作で、再び監督を務める可能性があるという噂が立っており、世界中から期待の声が上がっている。ルーカスは自身のスタジオ「ルーカス・フィルム」を40億5000万ドル!!(約3,224億円)でディズニーに売却した為に、2016年の『フォースの覚醒』から成る続三部作(EP7~9)の制作関わっていなかった。しかし、蓋を開けてみれば『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』とSWファンをはじめ批評家からも、批判的な評価も決して少なくなく、ルーカス自身も批判的な態度は崩さなかった。
というのも、買収時にルーカスは続三部作についてのアイディア(あらすじは完成していた)をディズニー側に提出しており、ディズニー側も目を通し買い取るべきだと判断したとのこと。しかし、この時の契約でルーカスのアイディアに従う義務はないとされており、ルーカスは制作のコントロールが出来ず、不本意ながらもディズニーの要請に応じてアドバイザーとして参加することで合意したと。
そして、スタジオ売買時のミーティングで、ルーカスが提出したストーリーが使われないことが分かると、すぐに怒ったという。これは、ディズニーが「ルーカスの意図とは違う方向」で話を進めようと決めていたからだという。ルーカスはディズニーが彼のアイディアを買い取ったことで暗黙の了解でそれを承諾したと思い込んでいたが、ディズニー側の意思は違って、自らのストーリーが切り捨てられたことに失望したというわけだ。
ディスニーは契約違反をしたわけではないが、結果論からいえば、脱ルーカスを図ろうとして失敗したってことだ。
現在ディズニーとルーカス両者とも、ルーカスのシリーズ復帰に関し前向きであるという。
初の実写シリーズ『マンダロリアン』撮影現場でルーカスの姿が目撃されており、SWの軌道修正に本腰を入れて動き出したとも捉えられる。監督のジョン・ファブロー(『アイアンマン』の秘書ハッピーを演じたピエール瀧似のアノ人ね)とモニターを眺めている姿もキャッチされている。
昨年末に公開された『スカイウォーカーの夜明け』で、約40年以上にも渡るスカイウォーカー家の物語が完結した。しかし、ディズニーは2022年から1年おきに新作3本を公開すると昨年発表済み(ディズニーCEOの乱発を辞める宣言はどこへやら?)。新シリーズでは何が描かれるかは明らかになっていないが、スカイウォーカー家から全く離れたストーリーになると噂されており、SWが単なる宇宙映画に成り下がる前に、ルーカスの手で神話性を取り戻してほしいと願うばかりである。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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