アカデミー賞

10年ぶりの快挙『万引き家族』がアカデミー外国語映画賞にノミネートするも強敵あり!

(C) 2018『万引き家族』 製作委員会

遂に発表がはじまった第91回アカデミー賞ノミネート!
日本人として誇りに思いたいのが外国語映画賞にノミネートされた是枝裕和監督作『万引き家族』と、長編アニメ賞にノミネートされた細田守監督作『未来のミライ』であろう。

外国語映画賞にノミネートされたのは08年滝田洋二郎監督作『おくりびと』以来、10年ぶりの快挙である。『おくりびと』は受賞したが(英語が喋れない滝田監督のスピーチの下手さに会場中が苦笑されたのは恥ずかしかったが)『万引き家族』は既に海外で多くの受賞歴があるだけに、また傑作だけに受賞して欲しいところである。

残念ながらアニメ賞は無理だ!
ピクサーやディズニーをも跳ね除けてアニメ部門の賞を独占している『スパイダーマン:スパイダーバース』がすこぶる調子が良い。決定しているようなもの。細田守監督には申し訳ないけど難しい。ジブリ以外の日本アニメ映画がオスカー候補に入ることが初めてらしい。何かアカデミー賞も次の宮崎駿を欲してるような気もする。そう考えるとアメリカでも実写化が決定している『君の名は。』は米国内の評判も良かったのに、北米で認知される前に焦って出品したから落選したようなもので勿体無いことしたなと思う。

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で、カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』なのだが、ここでも『ROMA/ローマ』が立ち塞がる。しかし、異例とも言える現象が見れる。この『ROMA/ローマ』であるが、外国語映画賞の他に、作品賞にもノミネートされているのだ。いわゆるダブル・ブッキング。和泉元彌状態なのである。これは、確実にどちらかは受賞させるという意思表示にも思えるが、外国作品がここまで高い評価を受けた前例がないだけに起こった怪現象とも言える。『万引き家族』には絶対に獲ってほしいのだが、あまりに敵は強い。

しかし、オスカー受賞作である『おくりびと』に関して言えば、他の海外賞の受賞実績はほぼ無いに等しく(香港の映画賞とモントリオールだけ)、その年のゴールデン・グローブ賞はじめノミネートすらされていない。何故かアカデミー賞だけノミネートされ受賞までしたのだった。なので、大本命である『ROMA/ローマ』を退けて・・・・・・なんて可能性は十分にある! ここは希望を捨てずに期待しておきたいところだ!

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

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