世界85カ国で新型コロナ感染が確認され深刻化
アジア圏に留まらず遂にアメリカまで上陸!
新型コロナウイルス感染拡大が深刻な事態になってきている。中国武漢から発症し、わずか三カ月未満のうちに世界85カ国で確認、感染者数は97,000人を超えている(2020年3月9日現在)。遂にはアメリカでも感染確認が相次いでいる。ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市含め、11人の感染確認がされている。株価は急落し、フライトの減便など様々な措置が取られている。
米津、Perfumeなど中止措置で日本のエンタメ界も大混乱!
感染環境として換気の悪い閉鎖的な空間が危険と注意喚起され、密室で大勢の人間と至近距離で接触するライブや映画館なども自粛するように呼びかけが起こっている。日本では東京事変がコンサートを強行開催して賛否両論の激論が起こった。一方でジャニーズ事務所やEXILE、Perfume、米津玄師などの有名アーティストがコンサートの中止や延期を決定している。エンタメ関連各社がツイッター上で「#春は必ず来る」というハッシュタグを付け感染抑制といち早いコロナウイルスの収束を願う声明を出した。
感染拡大の影響がエンタメ界を直撃!
世界的にも同様にイベントの中止や延期が決定しており、エンタメ業界にとっては非常に厳しい状況が続いている。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開延期
ダニエル・グレイグがジェームス・ボンドを務める最後の映画『007/ノー・タイム・トゥー・ダイ』は4月10日に公開を予定されていたが、11月に延期。「全世界の映画業界における状況を考慮した」と発表しいる。この延期による配給会社MGMの損失は約3,000万ドル(約31.7億円)にも及ぶという。ワールドプレミアの中止や、スーパーボウルでの新映像公開には450万ドル(約4億7,000万円)の費用が投入されているのが要因となっている。
他にもピクサー最新作『2分の1の魔法』、ディズニー映画『ムーラン』の実写版、ロバート・ダウニーJr.主演の『ドクター・ドリトル』など、数多くの映画が公開延期を発表している。各々、公開日程は未定である。
ジャスティン・ビーバーがツアー会場を縮小化
今年2020年2月に5年ぶりにリリースされた新作『Changes』が全世界で大ヒットしているジャスティン・ビーバー。5月からは北米中心にツアーを開催する予定だったが、新型コロナの影響でチケットの売り上げが予想よりも遅いため、最悪な損失を避けるために、複数の公演をスタジアムからアリーナに変更したという。縮小してもアリーナ級の会場というから彼の人気ぶりは半端ないことが窺い知れるが、アリーナも相当の動員なので、感染という観点からすれば大差ないのでは?と思ったり・・・・・・
ビリー・アイリッシュの全米ツアーは決行
ビリー・アイリッシュの全米ツアーは予定通り11日より開催される模様だ。日本公演は9月でまだまだ先なので開催の是非の検討は議論されていないが、無理な決行による観客間の感染拡大でビリー自身や本ツアーの批判が起らないことを願う。また、スタッフやビリー自身が感染し、ツアー途中で中止なんてことになったら目の前真っ暗になって倒れる、俺は。
各音楽フェスが中止の決定
テキサス州で開催される人気フェス「サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)」が30年以上の歴史で初めての中止を発表する。その数日前には、アップル社やネットフリックス社など多くの企業が不参加を表明していた。また、フロリダ州マイアミで開催される「ウルトラ」も中止が発表された。カリフォルニア州インディオで4月に開催される世界最大の「コーチェラ」はカリフォルニア州保健局の局長が開催側と現地調査と検討を重ねているとしている。
グッチのファッションショーが中止
イタリアの高級ブランド「グッチ」はサンフランシスコで5月開催予定だった2021年向けのファッションショーの中止を決定した。ファッション界は数年先の流行を作っているといわれるので、こういった停滞による打撃は想像以上に深刻になりそうだ。
BTSのソウル公演は延期!全米ツアーは検討中!
発売されたばかりの新作『MAP OF THE SOUL:7』が全米首位を獲得したBTS。世界ツアーがソウル公演から開始するはずだったが延期となった。次は来月のカリフォルニア州で開催される全米スタジアム・ツアーだが開催か中止かは決定していない。また、彼らは6月から9月にかけて4都市で55万人を動員する日本公演を開催する予定でいる。韓国内の感染者数の増加や入国制限措置などの問題もある、彼らのツアーは韓国からも多くのファンが来ることが予測されるため開催の是非は日本国内だけの問題でなく複雑な判断が求められそうだ。
グイネス・パルトロウなどハリウッド女優がマスク姿を公開
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ケイト・ハドソン、グイネス・パルトロウといったセレブ達もマスクするなど感染予防をしているようだ。グイネスは「握手をしないで。手洗いをしっかり。」とコメント。ただし、専門家はマスクが新型コロナの予防に効果的ではないと発表しており、アメリカ医学会も医療機関へのマスクが不足するとして買い占めないようにと主張している。グイネスは未知のウイルスが世界中に感染するパニック映画『コンテイジョン』にも出演しており、あの映画にならないようにと願っているのだろうか?
エンタメ界だけでなく、旅行業界、ホテル業、飲食業界など、その経済的影響は計り知れない。とにかく、この未知のウイルスによる未曾有の世界的危機に対し、一刻も早い解決法が見い出されることを祈りたい。また、皆が当たり前のように何の不安要素も無く笑ってエンタメと接することができる日が来ることを願うばかりだ。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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