『ダーク・ナイト』『インターステラー』などヒット作、話題作を手掛ける、21世紀のスピルバーグの呼び声高いクリストファー・ノーラン監督待望の最新作、史上最大の救出作戦“ダンケルク作戦”の実話を描く超大作『ダンケルク』だが、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが映画初出演を果たすことでも大きな話題となっている(むしろ、このことが最大の話題と言っても過言ではないくらいのトピックスではあった)。もともと、ワン・ダイレクションが活動休止する前後から、音楽界だけでなくハリウッドが最も欲しい人材として挙げていたのがハリーで、しかも、その一発目がノーラン監督による超大作となれば、自ずと相乗効果となり、俄然、注目度が上がっているのが現状だ。
共演者の辛烈なコメント「ハリーばかり見てるんじゃない!」
しかし、共演者はそのことを全面的に好意を持っているとは言えない様子。
同作に出演する新人俳優フィオン・ホワイトヘッドはハリーについて聞かれると「もちろん彼は最高さ。俳優としても大好きだよ」と絶賛。ただ、この映画に関する質問がハリーの話題ばかりなようで、「皆、ハリーの他にも素晴らしい出演者がいることに気付かなくなってしまった。ハリー・スタイルズが映画デビューを果たすということではなく、作品そのものや彼の演技の才能にこそ注目が集まるべきだと思う」と話す。
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新人俳優フィオン・ホワイトヘッドの驚くべき経歴
このフィオンという新人俳優。ほとんどの人が名前を聞いたことが無いと思う。それもそのはず、彼はこの映画出演が決まる一か月半前までは、皿洗いのアルバイトをしていた正真正銘の新人俳優なのだ。映画初出演がノーラン監督作という、正しく、アメリカン・ドリームを手にしたシンデレラ・ボーイなのだが、同じ新人俳優が既に世界的に絶大な知名度を誇るハリー・スタイルズだ。彼としては同じ境遇にして、自分とあまりに世界が違う新人俳優の世間の扱い(興味度の違い)に少し辟易としているのも何となく同情じゃないが分かる気がする。まして、それをしっかり言うところが肝が据わっていて好感が持てる。彼も今後大物になるかもしれない。
ノーラン監督「ここまでハリーが人気とは知らなかった」
ただ、ノーラン監督はどう思っているのかというと、実はハリーの人気ぶりに驚いているというのだ。キャスティングする前まで、ハリーがどれほど有名なのか知らなかったんだとか。ノーラン監督自身の子供達から彼の話を聞いたことはあるものの、理解に乏しく、彼の人気ぶりに驚いているという。
ただ、今回のキャスティングは、知名度だけでキャスティングしたわけではないと断言! 彼がその役どころにピッタリだったからで、彼はそのパートを勝ち取ったと説明している。
いずれにせよ、スーパー・スターであるハリー・スタイルズが出演する時点で彼に全部持って行かれるのは仕方ないことのような気もする。流石はハリーである。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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