2018年5月25日に米国で公開された『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の興行収入が予想を遥か下回っているという驚愕のニュースが飛び込んできたのも記憶に新しい。
日本公開も既にされているが、日本では公開初週から首位発進で、その後二週に渡って首位をkeepしたのだから、洋画としてはソコソコのヒットだと言えよう。そんな俺も実際に鑑賞したけど、娯楽性も高く、そんなに悪い作品では無かった。むしろ面白かった。
確かに、フォースとかライトセーバーとか、ジェダイとかは一切出てこないけど、ヒューマノイドであるハン・ソロはフォースなんて関係ないし、だからこそ、ジェダイの複雑な葛藤とか、スカイウォーカー親子の面倒臭い関係を吹き飛ばす“荒くれ者”って意味合いにおいては、SWの中でも貴重な存在だと思っている。
そんな荒くれ者が如何にしてEPⅦ『新たなる希望』まで生き延びてきたかの若き日々を見せてくれるエピソードとして、ファンとしては、この上なく楽しみな作品なのは言うまでもない。
しかし、蓋を開けてみればEPⅧ『最後のジェダイ』と比較すると1/3の興行収入と散々な結果に。公開後7日間の全米興行収入は『最後のジェダイ』が約3億ドルに対して、『ハン・ソロ』は約1億ドルちょい。その後も数字が伸びなかったことで、ディズニー幹部たちは総ズッコケしたことだろう。
北米でのハンソロは惨敗に終わりそうだ・・・ pic.twitter.com/3JH2WkRSiS
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2018年7月17日
極端に『ハン・ソロ』だけが低迷しているのだ。
その理由は何か? ちょっと妄想してみよう・・・・・・
・主役に華が無い
若手を起用するなら次世代スターとなるような俳優を誰もが望むだろうが、今回若き日のハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライクは違ったようだ。男前ではないとは言わないが、どうも華が無い。しかも、ルーカスフィルムは、オールデンの演技に納得が行かず、演技指導員まで付けている。
・マーベルに客を取られた
世界的に10億ドルを突破するメガトン級のヒットを記録した『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に
立て続き『デッドプール2』とマーベル作品に関心を奪われたのと、先手を打たれた? いくら何でも、そこまで立て続けに映画館に足を運ばなかった北米の客足の把握不足、マーケティングの失敗でもあろう。
・『最後のジェダイ』の悪評がもろに影響している
これまで愛され続けたSWの主要人物を次々に死なせてしまう新三部作に非難の声が上がっているのも事実。SWは世界で最もコアなファンが多い映画である。新三部作のような、あまりに好き勝手な展開に従来のSWファンが徐々に離れて行っている表れとも捉えられる。
・『フォースの覚醒』で死なせるべきじゃなかった
やっちまった感が凄まじかったEPⅦ『フォースの覚醒』でハリソン・フォード版を死なせてしまった功罪は大きい。ハン・ソロはハリソンありきのキャラであるから、どうせ後で息子にやられちゃう奴の過去を見ても仕方ないって人もいるかも。あれは生かしておくべきだった。
・単純にSWに飽きた
量産制が招いた悲劇でもある。全権をディズニーに売ってしまってからSWは単なるドル箱コンテンツに成り下がった声も大きい。ルーカスもそれえっぽいことは言っていた。実際に今後数年間は新作ラッシュ。数が増えれば希少価値も下がる。神話が壊されていくことに危機感を覚える。
No.1 nice buddies in the world pic.twitter.com/iQcbkppEcl
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2018年7月4日
(文・ROCKinNET.com編集部)
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