今年日本公開された『沈黙』『ハクソー・リッジ』の熱演も記憶に新しいアンドリュー・ガーフィルドが、まさかの「僕はゲイ」発言をし騒然となった。今年のオスカーでは主演女優賞に輝いた、元カノ、エマ・ストーンへの愛情あふれる視線が素敵だと世界中の女性から称賛を浴びたばかりなのに。
アンドリューは、英国ロンドンの劇場で上演される、トニー・クシュナーの名作舞台「エンジェルス・イン・アメリカ 国家的テーマに関するゲイ・ファンタジア」にゲイ役で出演するとのこと。この舞台の宣伝も兼ねての発言なのだろうけど、ドラッグクイーンが競い合うリアリティ番組(どんな番組やねん!で、誰が見んねん!)のファンであると語り、「毎週、友人達と見ているよ。僕はゲイ。ただ身体的な行為はないけどね」と語った。さらに、「今の僕はゲイではないけど、この先、開眼するかもしれない。けど、それってとても素敵なことだろ? だって自分の世界を広げるってことなんだからさ」とまで発言している。
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願望でもあるのか。ゲイだけど、男とはしたくない・・・・・・アメリカのFacebookには性別の欄が50以上あるということで、そういう性別も細かく分類すればあるのだろうけど、アンドリューの発言は明らかに演劇の為のリップサービス。このあざとい宣伝行為に世間からは「(この舞台を観るだろう観客の大半の層であると予測される)同性愛者に媚を売っている」と、大ブーイングが起こり炎上騒ぎとなっているんだとか。確かに、宣伝にしては下心丸見えで下手だよね(笑)
今年、世界を席巻している映画『美女と野獣』でも同性愛キャラが出ていることで物議を醸しだすなど、特に今アメリカではLGBTの権利拡大が大きく取り立たされている。マドンナやLADY GAGAをはじめ、歌手やハリウッド俳優の中でも、この動きに賛同するセレブは非常に多いことから、アンドリューも、その動向に乗ったのか? いずれにせよ、彼は今や若手No.1の演技派、出世株の俳優である。同性愛も演じれなくて一流の俳優とは言えないので、ここいらでゲイ役をやるのも彼のキャリアとしては良いと思う。
ゲイを演じた名優たち
もちろん、実際の同性愛者がゲイを演じたって演技の上手さを計る意味が無いので、異性愛者の俳優がLGBTを演じた場合の例を挙げてみる。
●トム・ハンクス『フィラデルフィア』
これぞ映画史に残る名演だと思えるゲイ演技の指南書的演技。
●ショーン・ペン『ミルク』
彼が異性愛者であることが嘘だと感じたほどの上手さだった。
●ジャレッド・レト『ダラス・バイヤーズ・クラブ』
劇中ずっと誰だか分からなかったくらい。オスカーGET!
●ヒース・レジャー、ジェイク・ジレンホール『ブロークバック・マウンテン』
二人の演技含め、近年のゲイ映画では最も傑作なんじゃないかな。
●ジム・キャリー『フィリップきみを愛してる』
ジムってゲイ役でもコメディアンに徹するんだと感心した。
●トニー・レオン『ブエノスアイレス』
中坊の時、始めてWOWOWで観て唖然としたっけな(笑)
●ジョン・キャメロン・ミッチェル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
この映画はゲイ云々関係なくしてカッコ良いです!
●妻夫木聡、綾野剛『怒り』
同棲までした役作りが実を結び見事に二人共ゲイだった。
こうやって見るとオスカーを獲得してる俳優も多く、ゲイを演じるということは、演技派への条件(むしろ下手糞には演じきれない)なのかも知れない。カミングアウト騒動まで引き起こしたアンドリューのゲイ役がどう転ぶか、舞台なので現地まで行けないため観れないけど、酷評じゃなければいいね?
(文・ROCKinNET.com編集部)
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