新型コロナの影響で1年近く閉館を余儀なくされていたアメリカの映画館産業であるが、バイデン政権下の積極的ワクチン接種の効果もあってか、新規感染者が激減したことにより、2021年3月19日よりNYやLAの主要都市の映画館(全米のシェア率が約10%にも及ぶ)が再開されたことで、米映画産業が再稼働し始めた。とは言っても、まだまだ完全な復活とはならず、MCU最新作『ブラック・ウィドウ』や、トム・クルーズ主演の35年ぶりの続編で話題の『トップガン マーヴェリック』などの大きな興行収入が見込める人気作は公開延期となっていたり、ディズニーのように劇場を待たずに配信に頼る傾向も根強い。
そんな中で劇場公開され爆発的ヒットを飛ばしている映画がある。『ゴジラvsコング』である。言わずと知れた世界的怪獣同士の決闘を描いた注目作で、世界興収は3月末の公開直後から、2億8,540万ドル(約315.6億円)に到達するスマッシュ・ヒットを記録。4月に入って早々の世界興収は3億5,780万ドル(約391.3億)達成! これは、早くも前作『キング・オブ・モンスターズ』の3億8,660万ドルに迫る勢い。何が凄いかって、コロナ禍の成績であることだ。配信も同時に行っているアメリカだが、喜ぶべきは各国ワクチン接種進んだことが映画市場の回復、実際に劇場に人が足を運ぶという事実にも繋がる指標となったことだ!
この好結果を受けて、ティモシー・シャラメ主演の話題のSF大作『DUNE/デューン 砂の惑星』が配信中心の同時公開から劇場先行に変更になったり。また、『ブラック・ウィドウ』は北米だけで1.7億ドル(約186.3億円)になると予測が変更された。これは上映延期前の4,500万ドルの3倍にもなる。あらゆる箇所で影響を出した『ゴジラvsコング』だが、勢いはまだまだ衰えそうもなく、今や映画界を牽引しているとも言って良い。日本公開は5月14日を予定されているが、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下であることから、興収にどのような影響を及ぼすか?気掛かりだ。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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