全世界待望の『ミッション:インポッシブル』第7弾をイギリスにて撮影中のトム・クルーズが、新型コロナの感染防止対策を怠った現場スタッフに激怒したという。音声データも公開された。ソーシャル・ディスタンスを守らず、至近距離でモニターをチェックしていたスタッフ2名に対し「僕らのために、ハリウッドで映画を作っている人がいるんだ! みんな僕らを信じてる! 僕は毎晩、スタジオや保険会社、プロデューサーに電話してる! 僕たちは何千もの人たちの仕事を生み出してるんだ!糞野郎!」とFワードも交えるほどに激怒。
続けて「次やったらクビだ、速やかに立ち去れ。他のスタッフもだ、二度とやるんじゃない!」と周囲のスタッフにも警告。「僕らの映画業界が止まっていることで家を失った人たちもいる。彼らは食事もとれないし、学費も払えない。僕は毎晩、そういった事実やこの業界の未来と向き合っているんだ!」と思いをぶつけ、「この映画だけは絶対に中断させない!」と厳しい口調で叫んでいる。トムが激怒する姿を目撃した約50人の現場スタッフは呆然としていたという。
この第7弾は、新型コロナの影響で昨年2020年2月に予定されていたイタリアでの大規模撮影が延期になったほか、8月にはイギリスの巨大セットでスタントマンのオートバイが炎上する事故も発生し遅延に遅延が重なる状態になっている。断崖絶壁を上ったり、飛行機にぶら下がったり、ヘリを操作したりと、体当たりな演技もするほどに思い入れのある作品で、プロとしての意識が高いトムとしては、作品を早く完成させたいという思いが強そうだが、その根本には、映画業界で働く技術者、組合には入ってると思われるが、フリーランスの人も多い業種で、それこそ食べていけないほどに業界が停滞している現実に対する危惧があると思われる。マスク警察、自粛警察のセレブ版と揶揄する人も多いが、トムのように地位も名誉もある存在だからこそ背負ってるのは映画の内容だけに留まらず、スタッフの生活も気にかけてると思うと、この人は根っからのスーパースターなんだなと思わずにはいられない。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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