年も明ければ自営業者を悩ませ文字通り“深刻”にさせるのが確定申告だ。
日本でも今週から一カ月間の申告期間がはじまっている。各税務署の前は黒山の人だかりで早めの申告をオススメしたい(なんて、別に俺に言われる筋合いも無いほど皆さん分かってらっしゃいますよね)米国では10カ月も申請の猶予があるとかで、日本に比べて余裕シャクシャクかと思いきや、『スパイダーマン/ホームカミング』で主演を務めた新生スパイダーマンのトム・ホランドが公式Twitterで、「税金のことなんて学校で教わっていない。誰か助けて。」とコメント。
I can’t believe they don’t teach you taxes at school. I’m so lost… someone help me haha
— Tom Holland (@TomHolland1996) 2018年2月4日
果たしてトムはいくら稼いでいるのか?
確かに、超大作に出演していれば報酬額も相当に大きいのは想像に易いし、大変だろう。
けど、トムホってどのくらい稼いでるんだろうか?
ここからは全くの妄想の世界で話を進めるが、我らがトム・ホランドのお財布事情を予測していこうと思う(笑)
※ただ、個人的には(特に酒の席で)自分でも他人でも財布事情のことを話すのが最も嫌いなんだよね。なんか、デリカシーがないと思ってしまう。
まず、想像するにも、米国のエンタメ界では、
どのようなお金が動いているのか、きちんとした根拠を把握しなければならない。
最初に抑えておきたいのは、アメリカには“映画俳優組合”という組織があり、それに加入すると俳優の権利を守るための活動を得ることが出来るという。例えば、最低賃金の保証など、不当な低賃金で使われる等の問題が起きないように守ってくれるのだ。ただ、新規加入料は20万円で、年間費用が1万5000円前後支払わなければならない。
ハリウッドの役者の最低賃金とは!
では、上のアメリカにおける役者の最低賃金とはいくらなのか?
結構気になるところだと思うが、調べてみた結果こうなった。
エキストラ 140ドル(約1万5000円)/拘束時間8時間
CM俳優 600ドル(約6万8000円)/拘束時間1日
台詞ありの俳優 800ドル(約9万円)/拘束時間1日
台詞があるってだけで1日約10万円弱の報酬が得られるんだから、映画なんかで少し喋るだけの無名俳優でも、そのくらいのギャラは得ているということになる。やばい、これからそういう色眼鏡で勘定してしまう(笑)
これなら、俺だったら、いくらでも喋るので使ってくださいと懇願したいけど。もちろん、台詞を貰うだけでも、世界中の多くのライバルから抜きん出なければならないから大変ではあるが・・・・・・
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上記の例で言えば、台詞のある俳優が一カ月の撮影に及んだ場合(休日があるかは不明だが20日と想定)、9万円×20日で約180万円の報酬を得ることが出来る。ただ、これは最低賃金であるから、少しでも名前が売れたり、新人でも相応の話題作に出演すれば、当然ギャランティもアップするだろうから、やはりハリウッドってのは夢がある。
『ホームカミング』で共演したアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.は、2015年に発表されたギャランティのランキングで見事に首位に輝き、しかも『アイアンマン3』だけで5000万ドル(約58.5億円)を手にしているから驚く。となれば、同じマーベル作品に出ているトムも新人離れしたギャラを手にしているはずだ。もしくは、ロバートに搾取されているか?(笑)
トムとは関係の無い話ではあるが『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、ハリソン・フォードの報酬が1000~2000万ドル(約23億6000万円)だったのに対し、主演のデイジー・リドリーは10~20万ドル(約3,540万円)だったと米バラエティ誌が報道した。いくら主演でも脇役の大物俳優とは破格の差が出るのは間違いなさそうだ。
ただし、映画の場合はバックエンドという興収に応じて配当を受けるシステムがあるため、出演者にはギャラの他に配当を受けている。
『フォースの覚醒』のハリソンように、大物俳優がブロックバスター作品(1億ドル以上の製作費をかけた大作)に出演する場合、Aクラスの出演料とファースト・ダラー・グロス・パーティシペーション(FDGP)と言われる最高の契約が約束される。これは、作品の封切り時に発生する興行収入の1ドル目からを対象として利益が分配される計算方式のこと。『ゼロ・グラビティ』に主演したサンドラ・ブロックは女優としては最高レベルにあたる出演料2000万ドルに加えて、同作の全世界総興収7億1,000万ドルからのFDGPによって、計7000万ドルの収入になったと言われている。
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ま、ハリソン・フォードほどの大物になれば桁が違うので、新人俳優と比べるには参考にはならないだろう。ただ、クリス・パインは『スター・トレック』が成功したことで、リブート作の三作目に当たる『スター・トレック BEYOND』では、ギャラが10倍になって600万ドル(約6億5000万円)と言われているから、その前が60万ドル(約6,500万円)。クリスにとって出世作となったのも本作であることから、トムと境遇は似ている。
ということを鑑みると、トム・ホランドの報酬は『ホームカミング』だけで、クリスを例に想定した額と、マーベルと言うブランド力を加えて増えると仮定したら、80万ドル(約8,800万円)前後ではないかと思われる。全くの空想の話ではあるが(笑)
また、彼は続々と新作映画のオファーが続いているというし、『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』という超大作も控えていることから今年よりも来年の確定申告の方が大変そうではある。
そんなトムの今後ではあるが、マーベル作品以外でも多く彼の姿が見れるようだ。あの発明王エジソンとニコラ・テスラの有名な“電流戦争”を描くドラマ『ザ・カレント・ウォー』では、ベネディクト・カンバーバッチ、ニコラス・ホルトと共演している。これから撮影に入る予定なのが、アドベンチャー作品『アンチャーテッド』とSF作品『カオス・ウォーキング』どちらもスパイダーマン以外の新しい彼の魅力が再発見できるような作品だろうから今から楽しみだ。
若くして役者と成功したばかりに“お金”のことで心配が増えてしまったトムホ。ツイッターでHELPを叫ぶ前に、エージェントや契約の税理士はいないのか?とそっちが心配になってしまったが。
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(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。
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出典
columii.jp/movie/column/article-596.html
eiga.com/news/20150701/6/
screenonline.jp/_ct/17121873
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