ジョーカーを演じるには特殊なエネルギーが必要
早くも来年のオスカー主演男優賞最有力!
日本でも特大ヒットを飛ばしている『ジョーカー』。作品の内容が衝撃的だという以外にも、主演のホアキン・フェニックスの狂気じみた怪演も評判を呼んでいる。早くも来年のアカデミー賞の主演男優賞は間違いないのではないかと言われるほどの見事な演技だった。ホアキン自身、ジョーカーを演じたことについて「即興的な演技はジョーカー役を演じるうえで大事なこと。ジョーカーには特殊なエネルギーが必要だったから」と振り返っている。
問題行動も多いがソレがホアキンの魅力
兄が売れっ子リバー・フェニックスだけに、何かと比較され業界でも変わり者と言われていた。08年には突然の俳優引退宣言と歌手転向を表明したり(後に嘘だったと弁解)、09年にはラップ・ライヴの途中で野次馬の罵声に激怒し、観客につかみ掛かる騒動を起こすなど問題も多かった。
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徹底した役作りした上の怪演は見事だった!
しかし、そんな問題行動を起こすような危うさこそ彼の役者としての魅力の源のように思える。少し取っ付きにくさを感じさせる彼だからこそ、今回の『ジョーカー』のような陰のある難しい役をこなせたと思っている。対面的には強面で無骨なイメージだが、非常に繊細な演技も秀逸だから、虐げられる者の弱さと狂気の両端を表現することが出来るのではないか。背骨の形状が分かるほど痩せこけ、体重コントロールも徹底的に行ったことも窺え、まさに満場一致でオスカー級の渾身の演技だったと断言できるホアキンだが、実は大の賞嫌いでも有名だ。
アカデミー賞なんてクソ食らえ!
09年のオスカーでは『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』で主演男優賞にノミネートされるも受賞を逃した際に、「アカデミー賞なんてクソ食らえだね。賞レースに参加もしたくないし、賞の価値を信じてもいない。まるで馬の前にぶら下がっている人参みたいだよ。それも、これまでの人生で味わったこともない、最高にまずい人参ね。そんなものほしくもない!」と一刀両断。
「完全に主観的なものだし、賞をもらうために人間どうしを争わせるなんて、世界中で最も愚かなことさ。あんなに不愉快な経験をしたのは初めてだったんだ。二度とあんな状態に身を置くのはごめんだね」と、インタビュー誌に語っていた。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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