まずタイトルが悪いです!
この映画はスーパーマンとバッドマンが闘うのが真の目的ではありません。
重要なのはサブタイトルでもある「ジャスティスの誕生」の方!
いわゆる<ジャスティス・リーグ>という、DCコミックの英雄たちが結成するチーム、それの誕生ということで、これから始まる一連のDC関連映画の序章作品という位置づけなんです。両雄を闘わせるドリーム・マッチ映画とは意味合いが違います!
劇中に「メタ・ヒューマン」という言葉が出てきますが、これはドラマ「The FLASH」を見ていればピンとくるでしょう。DCファンには嬉しくなる場面がチラホラありました。
肝心の内容ですが、期待度高かっただけに肩透かし食らった感が半端ない!
<なんで英雄同士が戦わないといけないのか?>
これには相応の理由がないと成立しないでしょう!それがイマイチ不明瞭なんです。
予告や宣伝では、<スーパーマンの超人的な能力が次第に人類にとっての驚異や恐怖の対象となり>・・・ここまでは良い。本来は漫画の世界だけで完結していた、正義のヒーローの力を過信することで起きる現実との摩擦という発想は実に面白い!
が、その続き<人類はバッドマンに救いを求める>・・・ん?そんな描写はありません。
そこで鍵となるのが、この映画の中の悪役であるJ・アイゼンバーグの存在。
彼の裏工作によって、両雄が闘うことになるのですが、その過程が分かりにくい!
この悪役の目的(何を持って英雄同士を闘わせる必要があるのか?)が分からない!
ザック・スナイダーの語り口が下手過ぎて、これほどの題材を完全に腐らせています。
見事なまでの失敗!
ただ、後半の戦闘シーンには圧倒されます。アベンジャーズを凌駕するものがあります!
それだけでも良しとしようかな・・・
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