凄くいい映画でした。優しい映画。
ディズニーの古典芸・原点とも言うべき、子供に向けた温かい映画。
もとは日本未公開の実写とアニメの合成映画『ピートとドラゴン』(1977)のリメイクなので、日本初上陸ということになります!
東京ディズニーランドの初代エレクトリカルパレードで、緑色の大きなドラゴンの鼻から煙がバーッと出て来るのを見て「あれは一体何なんだ?」と幼心に思った方も多いと思うんです。あれが、エリオットだったわけですね。
そのリメイクで、しかも完全な実写。ドラゴンも毛並など細部まで拘ってますし。
俳優も、R・レッドフォードや、最近売れてるブライス・ダラス・ハワード(ジュラシック・ワールドでお馴染み)など、一流の俳優が出てますので、侮れません。
徹底したファンタジー、友情、親子、環境保護、反文明、大人の私欲と子供の純真さの対立構造など、ウォルト・ディズニーの志であり、王道のメッセージ性で作られた作品です。なので、とにかく優しい。
その潔さを俺は買いました!
最近のディズニーは、やたらと自らの古典名作アニメを、独特の新解釈で実写化してますが、どれも首をかしげるんですよね。
『マニフィセント』なんか悪役の魔女の母性を描いたり・・・
『不思議の国のアリス』は戦うし・・・
『ジャングル・ブック』はモーグリが人間界に帰らないし・・・
それはそれで斬新なアイディアだとは思うので否定はしませんが、根底のメッセージ性を見失ってる気がしてならない。こんなんで果たして実写化が話題になってます、超名作『美女と野獣』に泥を塗らないか心配です。
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