この国のジャーナリズムとは何か?それを『モテキ』や『バクマン』等のヒットメーカーとして、わざわざ福山雅治をも引っ張り出してきて、何を語ってくれるのかと期待して観てれば、なぁ~んも中身の無い、スッカスカな映画でした。
今や日本のジャーナリズムは地に堕ちました。芸能ネタでしか自身のマスコミとしての存在感をアピールできてないくせに、週刊文春が偉そうに「文春砲」などと、一流ジャーナリスト気取り・・・それに真向から勝負できる媒体もなく、今日も文春は芸能ネタ・不倫ネタを中心に追っかけまわしている・・・
でもね、この世は需要と供給。
それでも、そういう報道の需要がある、では、何故、必要なのか?
主人公の福山演じる中年パパラッチを通じて、感じさせろよ!と思ったんだけど、そういうものはありませんでした。要は、この監督は、映画監督にして、そういう最も表現者として肝心な<意見>だとか<主張>という、確固たる信念を持っていないのです。その時点で、中身の無い薄っぺらい奴だなと思いましたよ。
ただ、アミューズに言われた通りに映画を撮ってるだけの馬鹿!
役者なら、そういう低能なのを大根役者と馬鹿に出来ますが、この大根仁(「おおね」と読むらしい)って監督は苗字もそのまま、まさに「大根(だいこん)監督」能無しと言いたいですね。
簡潔に言えばですよ、事件を風化させない、権力に屈しない、そういう<不謹慎><下世話>と紙一重の立ち位置でも、報道として<真実を公にする>ことが出来るのが、タブー無しのパパラッチのみが持てるジャーナリズムの意味としてあると思うんです。そういう熱いジャーナリズム論を展開しろよ!
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