もしズートピアで『glee』をやったら・・・
「My way」や「Hallelujah」のような往年の名曲から、テイラーの「Shake It off」やGAGAの「Bad Romance」など最近のヒット曲まで洋楽ファンにはたまらない楽曲ランナップにノリノリながら、冴えない負け組アニマル達の一発逆転が心地良かった。
経営困難な劇場に四苦八苦するコアラ支配人、育児と家事に追われるだけの人生を送る母豚、父親が強盗団であるゴリラ少年、自己過小評価の象の少女、恋人に浮気されたハリネズミ少女、口先だけのネズミ紳士、いわくつきの駄目駄目な人生を送る動物たちが、寄り集まって、困難に立ち向かう。まさに『グーニーズ』や『がんばれベアーズ』のよう。冴えない個性が集まって努力する様は観ていて爽快と形容するに他無い。
井筒監督の『のど自慢』という映画が脚本の教科書的な扱いを受けることがあるが、この『SING』も、それと通じるところがあるのは、個人が抱える問題を各々のドラマでもって魅せることで、結末であるショーで伏線を一気に回収する。冴えないキャラクター達がそれぞれの困難を克服し、大きなことをやってのける・・・その純粋過ぎるカタルシスには感動する。
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