早いもので今年も残り3日!
今年はインディーズ作品『カメラを止めるな』が口コミで全国規模に拡大するとか、『万引き家族』がカンヌでパルムドールを獲ったりとか、興行収入の良い作品もあったりと日本映画界にとっても良いニュースが流れた一方、洋画も話題作から発掘物の面白い映画がたくさんありました!
『ブラック・パンサー』の記録的ヒットに象徴されるブラック・パワーがひと際目立ったことや、ハリウッド発のMetooにせよLGBTQも含めたダイバーシティが映画界から広く認知され、世の中の価値観が大きく動いていく、そんな年だったと思います。映画業界が世界の価値観や基準を変えていく、そんな夢物語と思っていたことが本当に肌で感じる世の中になったんだと思うと、とてつもない時代なんだなと思いますね。
俺はあまり家でのんびりDVD鑑賞はしないので、映画館で観た60作品を対象に独断で選ぶ“今年良かった映画”TOP10を大発表しまぁ~すッ!
第10位『カメラを止めるな!』
発想は三谷幸喜の『ラジオの時間』の映画版である。後半の伏線の回収法にはやられた。事前情報が無ければ無いだけ楽しめる方法も口コミ拡大の由縁だとすれば、戦略的にも非常に優れている。映画の作り手への愛に満ち溢れた作品だなと思った。
第9位『万引き家族』
経済システムから除外された弱者へスポットライトを当てた本作は、先進国である日本でも、こういった現実があるんだという社会の闇を鋭くえぐる。その救済こそ愛国だと思わせてくれた。そのメッセージが世界に評価されたのも嬉しい。
第8位『プーと大人になった僕』
小難しい屁理屈が渦巻く現代の諸問題も、果たして「風船より大事か?」と問われれば答えが自ずと導き出されるだろう。これは子供映画ではなく、現代社会や窮屈な理屈に生き辛さを感じる大人たちに向けたエールである。
第7位『シュガー・ラッシュ:オンライン』
歴代のプリンセスはじめ、スター・ウォーズやマーベルなど、ディズニーが何か開き直ったようにエゲツないほどやりたい放題なのが痛快で爽快だ!面白いが絶対保証されたエンタメの鑑のような作品だったと思う。
第6位『レディ・プレイヤー1』
あれだけ映画史に革命を果たしてきたスピルバーグが、21世紀にこれほどまでに革新的な映画を生み出すのかと驚きと脱帽しかない。ポップ・カルチャーへの敬意と賛美で彩られた大傑作!
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第5位『キングスマン ゴールデン・サークル』
アクションの描き方も相変わらずの巧さだし、それに伴う音楽の使い方もハイ・センス。英国スパイという偉大な名作シリーズたちによって使い古された設定を、少年漫画的なノリでハイテンションに描いたことが吉と出ている!続編でも一切パワーダウンしていないのが流石だった!
第4位『ブラック・パンサー』
ブラック・パワー炸裂!社会風刺と娯楽性が融合したヒーロー映画の傑作が誕生した!カーチェイス・シーンが超格好良かった。これは、映像的な技術もあろうけど、ケンドリック・ラマーが全面プロデュースしたBGMの先進的なサウンド面の影響も大きいと思う。
第3位『ボヘミアン・ラプソディ』
身震いがした。全身の細胞が躍動しているのが分かった。それだけの高レベルな伝記映画であり、音楽追体験のできる大傑作が生まれたことにあらゆる賛辞を贈りたい。フレディを知らない我々世代にも彼のカリスマ性が伝わるめっちゃcoolな映画!
第2位『リメンバー・ミー』
ピクサー史上最も見事な景観と評してもいいくらいの、死者の国の造形の壮大さと、息をのむほど鮮やかな優美さに圧倒された。自分の起源を知り家系を大事にする想いに感動。誰かに愛されるための自分の生命だと気付かされる。鑑賞後、同タイトルの主題歌を聴くと思わず涙が出るだろう。
第1位『search/サーチ』
控えめに言っても大傑作である。素晴らしいアイディア、完璧な映画だ!全画面がパソコン画面で構成された映画という、その特異性に惹かれるも、隙の無いシナリオに脱帽する。二転三転する展開は息を飲む間もなく、我々を極上のミステリーに参加させた。こんな映画に出会えるのは10年1度あるかないかである!
また来年も素敵な映画に多く出会えますように。
See you 2019!
(文・ROCKinNET.com編集部)
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