今年2019年の邦画と洋画を合わせた興行収入の総額が、2016年に映画『君の名は。』が社会現象化して記録的ヒットした2,355億円を上回り、過去最高となるなど、巷で囁かれる「映画離れ」が嘘のように思えるほどの盛り上がりを見せた2019年の映画業界。たくさんのヒット作の続編や、想定外の意外なヒット作に恵まれ、話題に尽きなかった映画業界だが、今年映画館で鑑賞した作品から素晴らしいと思ったものを厳選してご紹介!
第10位『ブラック・クランズマン』
リー監督の熱量が半端なかった。『グリーンブック』のような悠長な描写じゃ人種差別の根源まで映画で訴えかけることはできないことを完封無きまで叩きのめされた感じ。
第9位『バイス』
政治を痛烈なギャグで風刺しながら驚愕の事実を暴露大会で露わにする興味深い映画だった!イラク戦争を仕掛けたのはブッシュ大統領じゃなかったのか・・・・・・
第8位『ロケットマン』
成功すればするほど反比例して孤独になっていき、満たされない泥沼なエルトンの人生の悲哀を名曲と共に見せつけられ、人にとっての真の幸せについてしみじみと考えさせられた。
第7位『シャザム!』
ようやく満足できるDC映画が見れた喜び!すべて子供視点で描かれる滑稽さがコミカルで好感が持てる!ジャスティス・リーグの加入を強く望みたい!
第6位『天気の子』
主人公が信じる愛こそが正解だと結論付ける姿勢は、調和が乱れた混沌とする現代の中で「生きていく時間の中で何に光を見出すべきか?」悩む現代人への生き方のひとつの回答を示しているように思える。アニメを超えた大傑作映画だ!
第5位『スパイダーマン:スパイダーバース』
CG加工されたアニメーション上に手書きが加えられ不思議な質感の画が斬新だった。革新的なアニメ表現と共に超高速で展開していくアクションが、リアリズムを超えた視覚的な異空間を形成しているようで、その映像美に陶酔し、迫力に圧倒される。要するに、めちゃくちゃクール!
第4位『ジョーカー』
映画史における無二の悪役がナゼ極悪な道を選んだかの過程を、格差や貧困など社会の理不尽さや歪みといったリアリティの中で描き切った大傑作だった。
第3位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
ファン想いな作品だなと思った。ルーカス愛と敬意に満ちながら、従来の『スター・ウォーズ』ファンを大きく裏切ることなく、今までの不満も消化できる誰しもが満足いくであろう新たな時代のスター・ウォーズ像の構築に成功したように思える結末だった!
第2位『イエスタデイ』
安直な妄想を映画化しちゃったら、こんな素敵な映画になりましたって例。世俗的なものや、大衆文化形成にビートルズの影響が大きかったことを表現するに十分過ぎるユーモア。清々しい傑作だ!
第1位『アベンジャーズ/エンドゲーム』
映画史に残る大傑作でありながら、娯楽の頂点を観た気がした。これまでの12年間追い続けた自分のマーベル人生を肯定するかのような大団円に涙腺が何度も刺激された。アベンジャーズ万歳!ヒーローよ、永遠なれ!
来年も素晴らしい映画体験ができることを祈って、See you 2020!
(文・ROCKinNET.com編集部)
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