思えば、2016年の女版リブートは散々な評価だった。けど、それは実際にはポリコレの暴走なだけだと思ってて、内容云々の話ではなく、台詞が女性差別とか黒人差別だという指摘で騒がれただけかと思う。だって、原作自体がそこまで大傑作だった訳では無いからだ。気楽なポップコーン映画、コメディである。その類の映画の金字塔に変わりはないし、巨大なマシュマロマンに代表されるようにセンセーショナルで世界的大流行になったのは紛れもない事実。
そんな大都会で大人が活躍する話から、ど田舎でのストレンジャー・シングス感満載のジュブナイルに転換したのが成功したようだ!キャッチでは無くなったのも事実だが、ライトマン監督が、実父の作品を受け継いだことで、舞台を田舎に移したことは、すなはち自身の幼少期を反映しているような感慨深さも覚える。
ゴーストが恐ろしい存在では無くホーンテッド・マンション的な程良い感じで、間抜けなところも旧作を踏襲しているし、加えて、主人公の少女が科学オタクでギャグ・センス皆無だったりするのも好感持てる。ちょっとそれは反則だろというのもクライマックスであるが、結局のところ、正真正銘のリブート作品としては、許容範囲なわけで。旧作の軽いノリや質感のまま現代に復活させた手腕も見事だった!
旧作からの時間をどう埋めるのか、ゴーストが復活し騒動を巻き起こす理屈から全てがアイディアに満ちていて無理くり感や嫌味が無い。そして、何よりも30年後にもかかわらず、ゴースト対峙の装置が当時のまま、最新技術が加わっていないアナログ感が何よりだ。そういった旧作へのオマージュも敬意も愛着も十分にある、正当な後継映画と言って満場一致で賛同されることだろう!
(文・ROCKinNET.com編集部)
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