『ラプンツェル』以降、傑作を生み続け、『アナ雪』で何度目かの黄金期を迎えていることを確証したディズニー映画。今回も大傑作!ハズレがありません!
キャラの造形のインパクトも薄く、面白みに欠けるかなと思っていたのですが、早々に観なかった自分を恥じたいくらいです!
まず、草食動物と肉食動物、この共存を動物たちの<進化>としている設定が面白いです。肉食動物が草食動物を狩るなんて石器時代の話だとか。しかし、その設定が揺るいでしまうわけです。少数の肉食獣が野性化してしまう現象が発生・・・そこには大きな陰謀が!と伏線が散りばめられており、娯楽作として一瞬の隙も見せないほどの完璧さを体現させています。
これまでの我々の印象として、ディズニーなら野生の摂理なんて無視しても許されるもんです!そもそも、ミッキー(ネズミ)が、プルート(犬)をペットとして飼ってるわけですから(笑)
しかし、この映画の勝算は、そういったご都合主義を廃したことにありました。
しかも、そのことでズートピアに在住する動物の大半を占める草食動物による、肉食動物への差別にまで発展する・・・といった社会的なテーマ性まで描いております。昨今の米国は、特に、警官による黒人への暴行や、女性の社会的地位向上、同性婚などマイノリティへの理解や立場向上が叫ばれています。また、トランプ氏という差別主義者が米国大統領になってしまうかも知れない状況に一石を投じているようにも思えます。
制作されていたのは今回の大統領選よりもだいぶ前の話なので、制作サイドにそういった意図がないのは確かだと思いますが、<いま>観るべき映画だと思います!
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