マーベル作品の原作者で知られる、アメコミ界の巨匠スタン・リーが2018年11月12日(現地時間)にご逝去されました。95歳でした。数多くの傑作を生み出し、映画化で今や世界トップの映画フランチャイズ化を成し遂げたマーベル。その原点はスタン・リー無くしては語れません。お年を召してからは、それらマーベル漫画原作の映画に一瞬だけカメオ出演することでも知られていました。どこまでもマーベル作品や映画を愛し、意欲的で愛嬌のある方でした。謹んでご冥福をお祈りすると共に、ここではスタン・リー御大のカメオ出演を一部だけ抜粋して振り返りたいと思います。
スタン・リーが自身の原作映画で最もお気に入りなのは、サム・ライミ監督の『スパイダーマン』だそうです。公式には発表してないものの、思い入れがあるということは幾度となく発言しています。『スパイダーマン3』では地位も名誉も手に入れ周りが見えなくなった主人公に苦言を呈する流石の役で登場しています。また、『アイアンマン』では、美女に囲まれた有名TV司会者として華々しく登場。この前より、『ファンタスティック・フォー』や『X-MEN』といったマーベル作品からカメオ出演はしていますが、大ヒット作でもあり『アベンジャーズ』のきっかけとなった本作から、スタン・リーのカメオ出演が、より注目度が高まってきたように感じます。
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個人的には『アメージング・スパイダーマン』でのスタン・リー登場が好きです。図書館でクラシック音楽を聴きながら陶酔しているスタン・リーの後ろで怪物と死闘を繰り広げるスパイダーマンの構図が面白く印象深いです。また、ディズニー映画の大ヒット作『ベイマックス』にもアニメ化して出演しています。原作はマーベル作品の『Big Hero 6』なので彼の存在が欠かせないわけですね。劇場で鑑賞していた際、一瞬にして彼だと分かる似顔絵を発見した時には、思わず笑みがこぼれました。
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『アベンジャーズ』二作目ではヒーロー達があんな大変なことになってるというのに、酔い潰れ、ソーにアスガルディアンの酒を飲ませてくれと絡んで店内から追い出されていました(笑)
『スパイダーマン/ホームカミング』では失敗ばかりのトム・ホランドに罵声を浴びせる近所住人の一人として登場。今年2018年はマーベル作品が軒並み大ヒットしていますが『ブラック・パンサー』では主人公が敵を誘き寄せるために訪れたカジノで賭け事に夢中になる老人を(汚い台詞を吐き捨てることが多いですが、90歳超しても、そういうファンキーなところが大好きです)、ディズニー傘下ではないマーベル映画『ヴェノム』では終わりに犬を散歩しながら登場しています。これが最後の出演となるのか? 撮影が終わっている来年公開の映画にも登場するかも注目したいですね。
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マーベルを愛し、原作者として余計な口出しもしない
ファンにはサービス精神旺盛で神対応なスパイク・リー
スタン・リーは(テレビ・シリーズ含め)必ずと言っていいほどマーベル原作作品の映像化には出演をするほどマーベル作品を愛していた人でした。例えば『スパイダーマン/ホームカミング』のヒロインがこれまで白人女優だったのが有色人種に変わったことを大歓迎し、「早く観てみたい、楽しみだ」と脚色等には一切口出ししないという、原作者としてはこの上ない神対応をする方でした。2016年から2年連続で東京コミコンのために来日するなどファンへのサービス精神旺盛な方でした。
スタン・リーがアメコミの世界に足を踏み入れるきっかけとなったのは彼が10代の頃に叔父の紹介で、コミック作家が使うインクを充填したり、コーヒーを用意したりする雑務?お手伝い?を始めたことだったといいます。コミック作品で本名のスタンリー・リーバーを使用しなかった理由は、「いつか偉大な小説を書くつもりだったから、こんなくだらないコミックに実名を使いたくなかった」と説明していたそうです(笑)こういうコメントにもチャーミングな性格が表れていると思います。もう映画でお目にかかることが無くなるのは非常に寂しいですけど、これからも大きく展開していくだろう、マーベルの世界を天国から見守って頂きたいと思っております。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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