まずは、ここ数年の過ちへの反省と世間が抱く悪童のイメージと対峙した内省的な歌詞が良い。「僕のこの人生も楽じゃない」「僕もただの人間でリアルだってことを忘れないで」(I’ll Show Youより意訳)とそっと語るように歌っていたのが印象的だ。
前作はアイドルからの脱却を急ぎ過ぎたような印象を受けたけど、今回は「再生」のアルバムだと個人的には思っていて、まさしく21歳の等身大の少年がアイドルからPOPアーティストとして自分を高みへ昇華させるための作品と言っていい。
肝心の内容だが、EDMを代表として今の流行ど真ん中のサウンドを使っていることは想定内だったが、ジャスティンの声までも楽器のひとつのようにサンプリングされた楽曲の中の彼の声は想像以上に美しく、その完成度の高さにが感心する。
今年リリースされた作品でも最重要アルバムのひとつと言っていいほどのクオリティの高さに驚きと喜びを隠せない。
同日リリースのワン・ダイレクションとのチャート争いも気になるところだ。
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