フランク・オーシャンが、セカンドアルバム『Blonde』とビジュアルアルバム『Endless』をグラミー賞選考の候補作品として提出しなかったそうです。もともとは今年度のグラミー賞の選考対象にあった両作品ですが、自ら候補を辞退した形になります。
その理由としてフランクは「あの団体には、確かにノスタルジックな重要性がある。ただ、僕と同じような境遇の人々のことは、きちんと代弁していないようだ」とグラミー主催のNARASを猛烈批判。
オーシャンは今回のインタビューの中で、今までグラミー賞の最高権威でもある最優秀アルバム賞を受賞した黒人アーティストが数人しかいなかったことを指摘した上で、「審査のシステムが時代遅れなんだと思う」と。
同時に今回の辞退は、人種的不平等に対する抗議であることは明白で「僕は客席に座るよりも、これをグラミー賞に対する僕なりのコリン・キャパニック(警察による黒人への暴力に抗議するために試合前の国歌斉唱を行わなかったNFL選手)的な機会にしたいと思うんだ」と述べたそうです。
こういう影響力のある黒人アーティストの発言は今後、排斥的な方向に進むだろう米国という大国において重要になってくるでしょうね・・・だからこそ、保守的なグラミーやアカデミー賞が変わらなければいけない。意外に音楽界も映画界も保守主義、共和党支持者は多いんでね・・・
最新情報をお届けします
Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!
Follow @ROCKinNETcom
この記事へのコメントはありません。