激動の2010年代をヒット曲と共に振り返る!
年が明け2020年代がはじまった!
2010年代は、音楽業界にとっては劇的な変化を遂げた10年だったように思える。パッケージ産業の衰退は2010年代以前からの流れだったが、CDか配信かで模索する過程で衰退の一途を辿る音楽界が、ストリーミングの確立によって音楽に触れる環境が確定的になるなど激変した。また、アリアナ・グランデの世界ツアーのマンチェスター公演で起こった自爆テロなど音楽興行そのものを否定しかねない事件もあった。グラミーをはじめとする各賞で黒人音楽の不遇を問題視する風潮もありながら、音楽界はいち早く多様性を受け入れながら変化を遂げていったようにも思える。
2010年代初頭といえば、レディ・ガガやケイティ・ペリーなど2000年代に登場した新時代のスターが台頭し幕を切った。2000年代に最盛期を迎えたEDMが次第に終息し、その後、ラップやヒップホップが若者の支持を集め、ポスト・マローンなどの新たなスターを輩出しながらも、今現在も継続的にポップ・シーンの王座に君臨している。ラジオで流れることが音楽家のステータスだったが、tiktokで話題になって世界を席巻する楽曲も出てくるなど、発信媒体の変化も大きい。そんな激動の10年を制した10曲を耳にタコが出来ていると思うが振り返ってみたい。
10位「Rolling in the Deep」Adele
9位「Despacito ft. DaddyYankee JustinBieber」Luis Fonsi
8位「Somebody That I Used To Know (feat. Kimbra)」Gotye
7位「Old Town Road (Official Movie) ft. Billy Ray Cyrus」Lil Nas X
6位「We Found Love ft. Calvin Harris」Rihanna
5位「Girls Like You ft. CardiB」Maroon 5
4位「Closer ft. Halsey」The Chainsmokers
3位「Shape of You」Ed Sheeran
2位「Party Rock Anthem」LMFAO ft. Lauren Bennett, GoonRock
1位「Uptown Funk ft. Bruno Mars」Mark Ronson
懐かしい(笑)
これは別にYOUTUBEの再生回数ではなく、ビルボードを中心とし楽曲販売を中心に算出したヒットという概念であるのだが、意外にも、あれだけ話題になった江南スタイルも入ってないし、ジャスティン・ビーバーや、テイラー・スウィフトもいないんだね・・・・・・
LMFAOやチェイン・スモーカーズは世界中のクラブでかかりまくったし、Maroon5のようにMeTooをいち早く音楽に反映しヒットしたのも時代を反映している(この後にハーフタイムショーで人種差別と関連した批判を浴びることになろうとは)。「Uptown Funk」の世界的ヒットによりブルーノ・マーズは音楽性や芸風も変わった気もする。アデルやエド・シーランのように、英国パワーの存在感も際立った。「Old Town」のようにtiktok発でヒットする楽曲は今後も増えるだろう。
そんな2010年代のヒット曲だが、意外な結果に驚く。半数以上の曲が2015年以降の楽曲であるのだ。日本ではヒット曲が生まれないと憂いがちな風潮があるが、世界の聴衆は確実にヒット曲を生み出し、音楽産業は活性化しているように思える。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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