世界に大きな衝撃を与えたアリアナ・グランデのコンサート会場で起きたテロ事件。
元聖戦主義者が今回の事件はアリアナだから起きた、彼女だから格好のターゲットにされたという。その人物によれば、アリアナが体現している、セクシー、女性らしさへの誇り等は全て、テロ組織が不品行と位置付けるものだという。また、アリアナは世界中の若い世代にとって非常に影響力の強い存在でもあり、彼女に憧れる少女でコンサート会場は埋め尽くされることが予測されるため、テロ攻撃情報を世界に広めるには格好の餌食だったと捉えられると。テロリストはそう思うのかもしれないが、あまりに身勝手な理由で腹立たしい。なんにせよ、暴力行為に理由付けなどしても許されるはずがない。
ましてや、「(一部の欧州ツアーの中止は)テロリストに勝利を与えている」や「犠牲者の家族への慰問が先だ!」などの心無い中傷コメントも多いという。
果たして本当にアリアナ・グランデが理由になるのだろうか?
彼女の存在に理由や責任を押し付けることが正しいのだろうか?
答えは完全にNOである。明らかだ。テロは完全悪で、それ以外の思想を検討する余地はない。
そんな中、傷心であると伝えられていたアリアナは長文のコメントを発表し、再びマンチェスターに戻り「ファンと一緒に時間を過ごし、テロの犠牲者とその家族のために寄付金を募るためにチャリティーコンサートを開く」ことを発表した。
コメント内容を掻い摘んでまとめるとすれば、犠牲者にお悔やみを述べた後で、テロへの遺憾の意を示し、恐怖に支配されることはないと断言。自身の音楽活動は、日常を忘れ、お祝いしたり、疲れた心を癒したり、安心できたり、自分自身を取り戻したりするものでなくてはならない、それは今後も変わらないと述べた。
居た堪れない今回の事件だが、思わずホッとするニュースもある。事件会場にて被害にあった10歳の少女が、アリアナにあてて書いた手紙が話題だというのだ。その内容は、「誰かが爆弾をしかけるなんて、とても残念な気持ちです」と前置きしたうえで、「あなたが無事であることを願います。そしてまたイングランドに戻ってきて、ショーをしてください。バカな人がこんなことをしでかすなんて、本当に残念です。あなたが怖い思いをしていないといいなと思います。素敵な曲を作って、歌い続けてね」と、アリアナを気遣うものだという。純真な心に救われる。こういう時に子供の純粋さは本当に感動的で賞賛に値するなと思った。
(文・ROCKinNET.com)
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