体調不良が続き来日が何度も延期になったこともあった。最初で最後の来日公演は、正しく日本で開催されたEDMイベントの中でも強烈なインパクトを残した素晴らしいパフォーマンスだった。生で見るのはこれが最後なんだなという実感もあってか少し哀愁じみた空気を感じたのを覚えている。AviciiこそEDM文化そのものだった。EDMの黎明期からシーンを支え続けた功績に敬意を示すと共に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2016年の来日公演のライブレポを再記載したいと思う。
不調により3年連続来日公演キャンセルとライブ活動からの引退宣言を経て、
EDMシーンの世界イチのDJであるAviciiの最初で最後の来日公演を観てきた。
どれだけの人がどれだけの想いで、この瞬間を待っていたかを表すかのような、物凄い盛り上がり!
「Wake Me Up」「Levels」と、ラスト数曲の容赦のないヒット曲連投に幕張が揺れた。
特に印象深かかったのは数万人が大声で大合唱してることだった。
時代の潮流であるEDMと、これまでのダンス・ミュージックとの明らかな差は、ここにあると思った。ユーロビート、ハウスなど既成の音楽は、ただ単に聴くものでしかなかった。しかし、EDMは歌えることに最大の特徴がある!それが有名曲であればあるほど、今日のような大きな会場では想像以上の一体感が生まれる。さすがAviciiだ、この一体感は感動を通り越したスペクタクルがあった!
Aviciiの凄まじさは何処にあるのか?これを実際に観て確かめる目的もあった。
派手な演出も、ステージに映し出される映像の美しさも、もちろんEDMライヴとして一流であり、心の底から感動したが、Aviciiでなければいけないという特別な意味合いはない。
彼の魅力は、やはり楽曲にある。今日集まった観客の反応を観て改めて感じた。カントリーをも時代の最先端の音楽として昇華させてしまう才能、それをヒットさせ浸透させるタフさ。
イントロが鳴って大歓声が上がり、曲の緩急のタイミングで大合唱が起こると、計算され尽くしたメロディ・メイク・センス。
どれをとっても彼にしか出来ない偉業であり、今日のライブの成功は彼にしか成し得ない光景だと思う。
これが最初で最後の来日と思うと惜し過ぎる・・・・・・
(文・ROCKinNET.com編集部)
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