来年のグラミー賞で主要4部門全てに最年少でノミネートする偉業を成し遂げたビリー・アイリッシュだが、同年2020年の大統領選でトランプ大統領が再選する可能性について苦言を呈し話題となっている。
2020年が心配で仕方ないわ。馬鹿なトランプが再選してしまう気がするから。そう思うだけで心が張り裂けそう。最悪な人間を好む人たちっているからね。マジでどうかしてるわ。
ちなみに、民主党がトランプ大統領に対する弾劾条項2項目を発表したばかり。権力乱用と議会妨害でトランプ氏を弾劾する決議案を審議するというが、ここでビリーの「バカなトランプ」発言もあり、いよいよ大統領選が動き出してる気風も感じる。
ただ、彼女の場合は、世界中各国で繰り広げられる「保守vsリベラル」の構図での発言で無くて、世代としての率直な意見を発信してるだけの印象も強い。彼女には政治的信条や制作よりも「世代」の方が需要トピックスのようだ。というのは、グラミー賞の結果よりも、地球温暖化と地球の終わりのほうが心配とも語った中で、「年寄りが私たちの法律を決めてるのが理解できない」「18歳が大統領になるべき」と語ったことに表れている。
今って、世界が終わる映画の中を生きているようで奇妙だわ。本当はそれを阻止できるのに、誰もやらない。ただ問題は、このまま何もしなかったら、皆すぐに死んでしまうということ。ホワイトハウスや政府が地球温暖化や銃規制に対して何もしていないことが理解できない。墓場に片足突っ込んでるような年寄りが私らの法律を決めているのか理解できない。正直言って18歳が大統領になるべきだと思う。
彼女は自分が若い世代の代弁者になる覚悟があるという発言もしているので、新時代のカリスマと呼ぶに相応しい。事実として彼女が2019年の音楽界を席巻したのも、若者を取り巻く深刻な問題、オーバードーズ、自傷行為、孤独、銃乱射などを、ド直球に取り上げたことの関心が見事に時代を掴んだカタチとなっただけに、若者への影響力は凄いと思う。加えて、彼女のリスナーは、若者に留まらず、トム・ヨークを聴く世代にも広がったことは想像し得なかったことであり、正に「時代の寵児」としか言いようがない。そんなビリーの反トランプ発言は大きな影響を与えるかも知れない。
彼女の注目度の高さを表してる事象と言えば、ヴァン・ヘイレンを知らないと言っただけで大騒動にまで発展するようなことに表れている。これは彼女に批判的な意見が集中したわけだが、この程度の発言が物議を醸し出すのだから凄まじい。当の本人は「そんな騒ぎになってるなんて知らなかったし、どうでもいい。何と言われても全然気にしない。正直に答えただけで、嘘ついてもしょうがないでしょ」と肝の座ってる発言をしている。どうやら、彼女は周囲の声など、どうでもいいようだ。実際に、最近の彼女も、いたってシンプルな音楽活動しかしておらず、新曲「everything i wanted」もリリースしたばかり。全編アコギで構成されたApple Musicでのライヴも好評を呼んだ。周囲が騒ぐだけ騒いで本人は気にも留めない。本当に18歳か?と思うほどの大物ぶりに脱帽である。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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