夏本番! 真っ盛り! フェスシーズン到来!
夏フェス好きで、フェス歴も15年近くになると自分なりのポリシーめいたものが出てくる老害フェス野郎になっているのだが、ひょんなことで知り合った人と、音楽談義で気が合ったりするから音楽好きという趣味も捨てたもんじゃないなと思ったりもする。しかし、フェスに行く話になると「そんなんでいいのか?」と思うことが多々ある。
本日はただの「あるある、愚痴、喧嘩売ってる」ネタでしかないので、ご注意を。
フェスに行くと言う人の中に、こう話す人もいる。
「毎年“a-nation”は参戦しててぇ~」
「この前“氣志團万博”に行ったら超楽しくてぇ~」
俺は「参戦」とか言っちゃう奴ほど胡散臭い奴はいないと思うし、総じて生温い奴が多い。
※フェスって環境問題とか社会問題への風刺とか何かしらの大義があって成立するものだと思っている。あくまで音楽を聴きに行く姿勢は持っていてほしいと思うわけで、遊園地気分で来てる奴とか、洗脳されたようにサークル作って同調圧力かの如く手をグーパーしたりツーステップ踏んでる奴見ると、バックドロップ食らわしたくなるんだよな、ガチで(笑)
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日本のフェス・シーンの草分け的存在であるフジロックのオーガナイザーである日高氏が以前NHKの番組などで昨今のフェスシーンについて、こう語っていたことがあった。
フェスティバルになっているものと、単なる音楽イベントになっているものがあるわな。大衆に媚びた音楽ばっかって言うのかな。そんなもん、ロックでもなんでもないじゃん。はい、ここに並んでくださいっていう、動物園か水族館みたいイベントだよ。俺はそういうの嫌いなんだよな、どっちが観られてるのか分からない。
出典:NHKのインタビューを一部改変
他人が勝手に金出してチケット買って、貴重な休日楽しんでるものにケチをつけるほど野暮ったらしいことは無いが、要は日高氏の言葉に集約されてるなと思う。同時に、こういうのってイベント側の責任ではなくて(俺がしたいのは産業批判ではないから)、フェスに参加する側の意識だと思うんだよな。a-nationでも、氣志團万博でも何でもいいけど、茅ヶ崎の浜降祭の方がよっぽど楽しそうな“フェスもどき”な、音楽イベントで満足してんじゃねえよって、俺なんかは思っちゃうんだよね。
よくフジロックは「聖地」で、サマソニは「大衆食堂」、ロッキンは「見本市」と言われることもあるけど、結局は日本でフェスと呼ぶに相応しいのは、これらに三大フェスで今も変わらないんだなと思う。
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そんなフジロックが、世界の重要音楽フェスティバルを格付けする「Festival250」で3位に選出された! 流石は聖地!
1位は、米カリフォルニア州で開催される「コーチェラ・フェスティバル」、2位はイギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」どちらも世界有数のフェスとして名高い。その次に、我が国の音楽フェスが選出されたことは純粋に喜ばしいことである。このランキングは、観客動員数や会場の規模、チケット売上等を総合的に評価して格付けを行ない、各フェスの特徴を記したものだという。特に、選出理由としては、環境への取り組みが評価され、苗場という環境下で自然と対峙し続けつつも、世界レベルのアーティストを招聘し、観客らを魅了し続けている点を評価したとしている。これこそ、先に言った、フェスの大義名分である。
フェスは単なる音楽イベントではない。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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