大快挙です!
KEYTALKの最新アルバム「PARADISE」がオリコン週間チャートで初登場2位を記録!
主な楽曲制作をひとりで担ってきた義勝(Vo/B)主導の体制から、シングル「MATSURI BAYASHI」以降メンバー全員が作詞作曲を担当し始め、ロック・バンドとしての機能性を高めてきた彼らが、今の自分たちの姿、バンドとしての力を十分に発揮し示しつけるのに十分な説得力を持った傑作だった。
巨匠(Vo/G)の「Oh!En!Ka!」など義勝とは一線を画す直球ロック感が気持ち良いし、それは武正(G)も然り、「秘密」など爆裂パンクを手がけた八木氏(Dr)は相変わらずぶっ飛んでるし、同時にこれは義勝楽曲で群がってきた往来ファンとしては、得手不得手も出てくるだろうが、多様性が生まれているという点では、まさしく進化と言える。
そして、それでもやはり、その楽曲群でも光る首藤義勝の類稀なるポップセンスに唸る。本作のリード曲「Summer Venus」では、想定外のEDM要素を取り入れ、ロック界無二のお祭りバンドとしての意思表示とバンドの方向性を顕著に表現、ファンが何を求めているのか、自分たちが何を表現すべきかを見据えている洞察力は流石だ。桑田佳祐を崇めているという義勝の、現代のサザンとも言える、まるで新時代のポップ・ソングのスタンダードを構築しているかのようなアプローチを見事に成功させている。
思えば彼らはテレビ露出を避けているわけでもないが、地上波番組には縁遠い存在だ。
それでも着々と人気と知名度を拡大し続け、遂に横浜アリーナ公演が決定した。もはや、アリーナクラスのバンドなのだ。こんなに早く、このバンドが成長するとは誰が想像していただろうか?
時代に選ばれしロックバンドの成長物語に一緒に歩めることに喜びを隠せない。その進化を感じるためにも必須の作品だ。
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