いよいよ今週末、我らがMy Hair is Badが日本武道館のステージに初めて立つ。ロック・バンドにとったら特別な場所である。初なら尚更。日本武道館公演として大々的に取り上げる、バンド史の中でも重要なエポックとして位置付けるバンドが大半である。けど、なんとなく今のマイヘアを見ていると、そう大袈裟な感じもしない。あくまで、現在行われている「ギャラクシーホームランツアー」の中のいち公演という位置付けのような気すらしている。
椎木って、そもそもがそういう人間である。媚びない。
それは最新作『mother』の中の楽曲「燃える偉人たち」の一説にもよく表れている。
興味愛想挨拶もなかったのに
手のひら返して smiley smiley ありがとう
その急に湧いて出た愛を貰って歌います
俺の吐いた唾なんか飲んで美味いすか?
なんか笑えるっすね
冗談すよ 冗談
そして女好き。
「売れたら親戚増えるよ〜」なんて言いますけど 僕は架空の元カノが増えてます
— しいきともみ (@siiki_mhib) 2016年11月27日
そして俺らの代弁者。
サイゼリヤ と やよい軒 ばっかり ヒルズ族に教えたい 本当の幸せはお金掛からないよって
— しいきともみ (@siiki_mhib) 2016年1月25日
そして誠実。
これだけTwitterをやっていると「いいね!がお金になったらなぁ」と思ったりするけど いつか息子や娘に「お父さんはどこで働いてるの?」と訊かれた時に「Twitterでいいね!を頂いてるんだよ」とは絶対言いたくないし 嫁が作ってくれた夕飯がいいね!でできてるなんて思いたくない
— しいきともみ (@siiki_mhib) 2016年11月13日
MLMとか訳の分からないネズミ講みたいなの流行してるじゃん。あれもあれで否定はしないけど、俺は思うのは、生涯の仕事じゃないじゃんって思うし、それで仮に得た金を誇れるのかってこと。汗水垂らしてみたいな美徳が良いなんて、古びた時代の爺みたいなこと言いませんけど~。お前の心身に染みついたスキルが何もないで金得ても、お前自身が薄っぺらいだろって、ずっと前から言いたかったのを、椎木がずっと前に呟いてたので感動。こういうロック・ミュージシャンがいてくれて本当に良かったとさえ思うんだ。
そして酔っ払い。
イラマチオなのかイマラチオなのかくらいどうでもいいけど まだベロベロだよ
— しいきともみ (@siiki_mhib) 2017年4月26日
かれこれ10時間くらい飲んでる
— しいきともみ (@siiki_mhib) 2016年10月23日
最近、酒や煙草をやらないことが美徳ですみたいな風潮が強くて、合法的な嗜好品までとやかく言われる時代に窮屈さは感じてて、若い世代で酒飲まない、タバコ吸わないとか多いのは、それはそれで良いんだけど、それがバンドマンにまで価値観として広がっていることには驚いてて、別に酒煙草やることは偉くとも何ともないけど(やらないことが偉いとも思わないけど)、もっとバンドマンって反体制的でつんけんしてるべきなんじゃないかって思ってるから。それもダサくて古いのは十分に承知!
椎木みたいな、彼女の家に転がり込んで、ヒモ同然の暮らししながら、ミュージシャン本気で目指しちゃって、酒に溺れて、時には堕落してる姿って、俺の思うところのロック・バンドっぽいし、変に気取ってないし、人間らしいなって愛おしく思うんだけどね。
そういう人間らしさが愛しいというか、人を寄せ付けるんだろうなって思うんだけど
椎木自身も楽曲の中で「終わり」とか「孤独」に対する嫌悪感をストレートに表してるけど、椎木自身が人を欲してるんだと思う。人を欲する人間だから、人から欲される。
椎木にくっ付きたくなる気持ちが少しわかる。
コイツ絶対に樹液出してる。#椎木知仁 pic.twitter.com/TyNXHxj1Zy— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2018年3月27日
急に出てくる曲のセンスが良い波乗ってんね~#椎木知仁 #マイヘア pic.twitter.com/LyRsECwyvk
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2018年3月27日
椎木をイケメンと崇拝する女性ファンを指す「椎木ガールズ」なんて言葉もあるようで、俺なんかはバンドマンを顔で選ぶとか、顔に惚れてライブハウスでキャーキャーピーピー言われるの無性に腹立つ性質なんだけど、果たして椎木は男前なのかを考えてみようと思う。
ま、ルックスは整っていないこともないという表現が適してると思う。ディーン・フジオカのように顔で売ってるわけじゃないから。それよりも本来の椎木の魅力って、楽曲であって、ライブでの熱さや、バンドマンとしての姿なわけで、あまり顔推しして欲しくない。バンド至上主義な俺的にはルックス以上にもっと崇高な魅力だと思っているわけ。ジャニーズではないんだからさ。
「月曜から夜更かし」でマツコ・デラックスにイケメン否定されたことが話題だったけど、顔売りなんか微塵もしてないので、椎木ガールズも少しは大人しくすべき。嫌だよ、マイヘアのライブでキスマイみたいな黄色い声援起きたら・・・・・・一気に冷めるだろうな~。けどね、関ジャニの村上よりかはイケメンだぜ?
イケメンの定義が誇大化されてるのは同意。何でもイケメン言い過ぎ!けど、昨日の #月曜から夜更かし で #MyHairisBad 椎木が不本意な扱い受けたのには違和感…悪意を感じた。彼の魅力は内に込められ熱さにあると思う。ライブ観てから言えよ…イケメン云々じゃなくて純粋にカッコ良いから! #椎木知仁 pic.twitter.com/5ZHpnSVjDh
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2018年1月16日
夜更かしでdisられて、おそらくファンが悔しい理由は、椎木自身やマイヘアやスタッフが、別にイケメン売りしてないにも関わらず「イケメンじゃねえよ!」と妄想の範囲で事実を湾曲した批判を受けたことだろう。けど、ロック好きなら椎木の本当の魅力は分かってるから大丈夫。 #MyHairisBad #椎木知仁 pic.twitter.com/NJDVGIAS5d
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) 2018年1月15日
カリスマ美容師が流行した時に、何でもかんでも「カリスマ」付ければいいって風潮になったのと同じで、今時のイケメンの定義もイケメン付けとけばいいって軽薄さはある。女の子も、自分と釣り合う領域の上位をイケメンと言うんだと思う。もはや、それって潜在的な意識で、釣り合う合わないの計りを瞬時に行っている。椎木は、その計りに最適なイケメンなんだと思う。だから、ロック好き界隈の女子たちにピーピー言われる。けどさ、浅はかなんだよな。そういう表面的な魅力でとっつくのって。
昨年のビバラで友人を待ってる時に、隣にいた頭が緑色した貧血なムックみたいな女が「このフェスって(客に)イケメンいないんだね」って俺の20cm真横で言いやがったってことは、俺が釣り合う領域に入っていないんじゃなくて、釣り合う領域を遥かに超越したイケメンだと思うことにする。じゃないと、悔しくて夜も眠れない。その娘が可愛いなら萎えるだけだけど、ムックに言われた屈辱よ。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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