日本の若い世代は何十年も「最近の若い者は」と言われてきた。言われた若い世代が年を取り、自分よりも下の世代に同じことを言うサイクルを何度も繰り返す。年功序列の価値観が行き過ぎ、反発を生み、ついに「老害」という言葉が一般化している。
自分はこの「老害」という言葉が嫌いだ。確かに、年齢が上だからと言って、それだけを笠に着て威張り腐るのは哀れみしか感じないが、ちょっと自分と価値観が違うだけで、意見交換なしに公害として遮断するのは、随分と乱暴なご都合主義だなと感じてしまうからだ。誰でも年齢は重ねる、若さは優れているだけとは言い切れない。愚かさも十分に含んでいるのだから。(ただし、例外もある。昔、矢沢永吉はコーヒーのCMで会社の重役達に「最近の若い者も何ですが、最近の古い者もどうかと思いますね」と言い放ったように、年齢に捉われない生き方をしながら輝き続けている人間にとっては年齢など、ほんと、どうでもいい概念でしかない。)
そう、老害も確かに星の数ほどいるが、若さは愚かさも含む。
ジャスティン・ビーバーがやらかしたようだ。よりによって、あのマリリン・マンソンを怒らせたとか。
事の発端は、2016年夏、マンソンとジャスティンが、ファッション関連でコラボした際に起きたようだ。ジャスティン御用達ブランド「Fear Of God」のデザイナーが、マンソンのビンテージTシャツに「サタンよりビッグ」と書き加えた商品を販売。一種の敬意の表れだと思うが、マンソン側もOKを出しており、順風満帆だと思いきや、先日ラジオ番組に出演したマンソンが、その時のジャスティンの印象について、「傲慢なクソ野郎」「調子に乗った軽い奴」「“Hey!Yo Bro!”みたいな調子で喋りながらベタベタ触ってきやがった」「一歩下がれよって感じだった」と不快感を露わにした。
マンソンはジャスティンに対し「明日、サウンドチェックを観に行くよ」と冗談で言ったそうなのだが、「たぶんアイツは本当に俺が来るって信じていたよ。それくらいバカなんだ」と言い放った。
これに対し、ジャスティンは「もしあの件で、何か不手際があったのなら、申し訳なく思います」「どうあれ、ぼくがバカに見えたのなら申し訳ない」とマンソン本人に詫びたとか。マンソンはジャスティンに「君らしかっただけだ。俺らに確執はないよ」と返答。
続けてジャスティンは「実は、僕らは打ち解けられたと思っていたんです」と弁明。マンソンは「俺たちの仲はクールだよ。メディアがシャツだ何だってデタラメの確執をでっち上げただけ」「謝らなくていい」とジャスティンを気遣ったようだ。
結局のところ、マンソンの怒りの真意は何だったのか分からないが(メディアのデッチアゲ?)これが事実だとしてもマンソンの気持ちは十分に理解できる。マンソン48歳、ジャスティン23歳。25歳も年下の若者に軽いノリで気安く話しかけられるのも、なんか舐められていると思うのは当然。この考えって老害? 老害と思うとしたら、あなたの何十歳も年下に「よぉ~久しぶり」なんて肩にポンと手を置かれるのとか耐えられる? 俺は耐えられないので、それなら老害でもいいや(笑)年功序列も行き過ぎたらアレだけど、あまりに舐め腐ったガキには怒らなきゃあかんってことなんだと思う。
ちなみに、本当なら今頃日本でも大盛況だったはずのジャスティンの中止となった来日公演だが、世界ツアーを突如キャンセルした本当の理由をいずれ明かすと、ジャスティンのマネージャーが明言している。ま、今更何を言われてもね・・・・・・(`・ω・′#)
(文:ROCKinNET.com編集部よっしー)
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