ハーフタイムショーで各方面から大喝采を浴びる
まさに圧巻のステージだった。
シャキーラと共にステージに立ったジェニファー・ロペス。これぞ、ハーフタイムショーだと思い出させてくれる(昨年のMaroon 5はキャパニック選手排除騒動の渦中ということもあり酷評だったが)、ノックアウト級の超絶パフォーマンスに賞賛以外の言葉が思い浮かばない。
米国エンタメが世界イチだと言わんばかりのノックアウト級の超絶パフォーマンスに賞賛以外の言葉が思い浮かばない。プエルトリコの援助削減など冷遇を辞さないトランプ政権下でラテン系女性2人がハーフタイムショーに立った意味深さ。何より50代ロペスの無敵感!#HalftimeShow #ハーフタイムショー pic.twitter.com/nknGomFTIt
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) February 3, 2020
パフォーマンス中でジェニファーは、アメリカの国旗とプエルトリコの国旗が裏表になっているファーを着ていた。大自然災害の後でも、プエルトリコの援助削減など冷遇を辞さないトランプ政権への批判も込められていよう。それを全世界で最も注目されるステージでやってのけるパワーが凄い。ラテン系女性がハーフタイムショーに立った意味深さは相応に感慨深い。映画『ハスラーズ』でのいかんなく発揮されているポール・ダンスもふんだんに取り入れ、米国エンタメこそが世界イチだと言わんばかりのクオリティの高さに脱帽である。
ロペスは、ゴールデン・グローブ賞でも先の『ハスラーズ』の好演で主演女優賞にノミネートされるなど、何か今になってキャリアの絶頂期を迎えているようだ。
けどさ、ロペスって不思議な存在だよね?
音楽と映画の両方で活躍してる唯一無二な存在
ジェニファー・ロペスという存在は個人的にだが本当に不思議な存在だ。音楽方面でも活躍しながら、映画でも平然と活躍している。こういった存在は多い。マドンナだって、ビヨンセだって、レディ・ガガだってそうだ。けど、彼女らは決して映画で成功してる印象は全く無く、女優と呼ぶにも臆したくなる。あくまでミュージシャン。
けど、代表作が思い浮かばない
しかし、ロペスは両方の畑で難なく活躍し続けている。女優とも呼べるし(2000年の『ザ・セル』とか少し話題になった)、歌手と呼んでも違和感がない(記憶に新しいのは「On The Floor」のヒット)。なのに、ロペスの場合、その両方で「これぞ!」という代表作が思い浮かばない。けど、キャリアは十分に長いし、人気もあって、実力もある。オールマイティと言えば簡単だが、彼女を表すに美貌と知名度以上に浸透している作品名が思い当たらない。
今も昔もその圧巻の美貌が先行しがち
確かに、若い頃の彼女は本当に美しかった。今でも記憶に残ってるのは2000年のグラミー賞だ。まだ彼女も20代でイケイケな時代。デイヴィッド・ドゥカヴニーと共に登場した彼女は、豊満な胸が今にも見えそうな危うい衣装で登場。会場が沸きだった。確か、当時のロペスはヒップに1億8000万ポンド(約334億円)の保険をかけたことで話題だった気がする。彼女自身「サイボーグ」じゃないのよと冗談めかして言っていたが。作品以上に、彼女自体がコンテンツなイメージが強い。
当たり役『ハスラーズ』で元ネタ女性が訴える!
ストリップ嬢を描いた映画『ハスラーズ』
そんな彼女の代表作となるかも知れないと言っても良いくらいの熱演が話題の、映画『ハスラーズ』。日本では今年2月に公開予定らしいが、リーマンショック時のストリップ嬢たちの奮闘を描いた、実話に基づいたクライム・ムーヴィーとなっているのだが、その元ネタとなった女性から「肖像を悪用された」と訴えられていることが明らかとなった。その女性は、ロペスのプロダクションのほか、配給、製作など映画に携わった数々の会社を訴えた。
その女性の証言によれば「映画の極限な描写について同意し、そして権利放棄するように連絡があった」と主張しているらしい。彼女はその提案を拒否した上で「子どもたちがいる自宅で違法物を使用し製造するシーンがあった」これは名誉毀損だと主張してるそうだ。
映画は名前も出さず「実話から着想」とも断ってる
しかし、映画では、その女性の名前は登場しておらず、冒頭で「inspired by true story(実話から着想を得ている)」といった文言が出てくる。この映画に出てくるストリップ嬢たちは金のためなら男性に違法薬物を飲ませてカードから大金を盗むという非人道的な犯罪を行っていた。これの、どこまでが実話範疇なのか分からないが、実話と似た部分があるとすれば、金銭目当ての訴えと思われてしまいそうな気も(※あくまで個人的な意見)。ただ、この映画は犯罪映画なので共感はできないにせよ、パワフルでエネルギー漲っている作品であることだけは確かだ。
いずれにせよ、50歳にして驚異の美貌と共に覚醒しているジェニファー・ロペス。これを期に、ショウビズ界で彼女史上最大の活躍をしてくれることを強く望んでる。そして、来日公演も果たして欲しい。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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