珍しく顔写真を公開してみる。SWとのタイアップ企画で写真が撮れるブースがあったので思いっきり最後のジェダイ風に決めてみた(笑)四日間、毎日、違う友人達と言ったが、ここで写真撮ることだけはお願いして、撮ってもらった。その内のベストショットだ(顔が隠れてるから良く見えるってのもあるね)。
2017/12/29
●エレファントカシマシ
30周年を迎えたエレカシが再度注目を浴びている。
20代後半はフェスに来た際は必ず彼らのステージを観ていたが、三十路を超してから遠ざかっていた。なので、久々に観る。20代の時に欠かさず彼らのステージを観ていたのは、仕事や多くのことで悩んだ多感期であること、そんな時期にエレカシの歌詞は現実から目を背けることを許さず、けど、懸命に生きる聴衆を肯定し応援し続けたからだ。「俺たちの明日」を聴いて、涙腺が緩む。変化の無い自分に呆れもするし、それでいいかと安堵感も芽生える。
18歳に宮本氏が書いたという曲「デーデ」からその姿勢は変わっていないことに驚く。如何に彼が世間に伝えたいことが何だったのか、その根底的な思想が垣間見える。エレカシは誕生時から優しく肩をポンと叩いてくれるような存在なのだ。
そうは言っても、エレカシだって順風満帆の30年では無かった。いくつもレコード会社との契約が切れたことを思い返していた。しかし、フェスが根付き始めて20年弱、彼らは日本各地のロック・フェスに出演し続けて、今でも数万人キャパを埋める。もはやレコードの売上とか業界的なことは、そこには存在しない!エレカシが応援してくれる。ただ、それだけで多くの人が救われ、この光景が続いている。そんな30年。
●フレデリック
これまでの三人体制から、高橋(Dr)が加入し、第二章に突入したフレデリック。
80年代の邦楽オルタナティブを彷彿とさせながらも、現代風なダンス・サウンドに昇華させる技術には毎回新曲が出る度に唸ってしまうほど素晴らしいものだ。彼らが楽器を鳴らした瞬間に、会場中が一斉に踊り出す。彼らの楽曲が多くの聴衆に聴き込まれた証である。好まれている証でもある。
今回のステージはMCが少なめだった。彼らはMCで観客を笑わしたり煽ったり出来るほど口が達者ではない。それは彼ら自身が地上波の音楽番組でも発言している。なので、この日のステージの方向性は間違えていないと思う。とにかく、中毒性の高いリズムと言葉選びが魅力の「オドループ」「オンリーワンダー」など、現代の邦楽ロック・シーンを代表する傑作で会場中を躍らせる。間髪入れずに躍らせる。その光景は、彼らにしか成し得ないことに思える。踊ってない夜は知りたく無いものだ。
●go!go!vanillas
彼らを初めて観たのもCDJだった。もう3~4年前のことだと思う。その頃と比べて、演奏力の高さとチームワークの良さに驚きと感動を隠せないでいる。なんとなくフワフワしていた若い兄ちゃん達が、めちゃくちゃ成長している。俺達がgo!go!vanillasだ!という確固たる自信が垣間見れた。
特に「デッドマンズチェイス」でメンバーが交代でヴォーカルを務めた圧倒的なプレーには脱帽した。(新ギタリストの柳沢進太郎の歌のうまさに特に驚いたのだが)演奏の始めから終わりまで続く、カントリー・ロックに心躍らない訳がない!「マジック」「エマ」「カウンターアクション」などの多くのキラーチューンを持った彼らは無敵だ!THE BAWDIESのバーターなんて、もう呼ばせない(笑)どんどん上達していく演奏技術を含めて、来年以降の彼らの飛躍が楽しみである。
●マキシマムザホルモン
王者の帰還である!
ナヲ(Dr)の産休で二年間活動休止していたこともあり、本当に久々のホルモンである。まず、ひとつ言えること・・・・・・変わってない!溢れ出る“攻撃性”も“前のめり感”も活動休止前と同じだ。だいすけはん(Vo)とナヲの丁々発止の爆笑MCも健在。むしろ、邦楽ロック・フェスの王者の帰りを待っていたオーディエンスの熱気が増し、幕張が想像通りのカオスになっていた。特に「アバラ・ボブ」「ぶっ生き返す!!」「絶望ビリー」など我々のような旧来ファンが喜ぶ選曲中心だったのが嬉しい。もちろん、比較的新しい「恋のスペルマ」もやる。会場がヘドバンで揺れる。凄まじい光景だ。(これ頑張り過ぎると首から背中にかけて筋肉痛になるんだよね(笑)・・・・・・)。どうやら王者は、他のバンドに、まだ王者のポジションを譲る気はないようだ。こちとらホルモンと別日で観れない日もあったし、活動休止期間もあってので、当然、数歳でも年齢を取った。体力的に不安がよぎったが、とことん楽しかった。それこそホルモンの真骨頂である。こういうパイセンのバンドが現役である限り、俺もへたばってる場合じゃない!
●岡崎体育
パンダのシャンシャンのような存在なのだろう。
GALAXCYステージのトリにして超満員だった。通路にまで人は溢れかえっている。「10-FEETの裏はキツイ」と自虐的なネタを挟みながら、観客を笑わすことだけに固執したステージを繰り広げる。
しかし、クレイジーキャッツから遡っても、米米、レキシと、コミック・ミュージシャンは、実力あってこそ、その冗談が通じ、ステージとして成立する。実力者だからこそテイタラクにはならない。彼も然りだ。実際に、彼の作る楽曲のクオリティの高さは音楽ファンには折り紙つきなわけで、そこは双方の信頼関係が出来上がっている。
そして、自分の見せ方を熟知している。「デブ」「不細工」など自虐もそうであるが、「岡崎体育以外に好きなアーティストがいる人」と問いかければ、観客の98%が挙手をするなど、分かった上での発言をする。自分をどのように見せれば観客に喜んでもらえるかを分かっている、そこにセルフ・プロデュース能力と、クリエーターとしての凄味を感じる。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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