00年代中盤から毎年観ているワンオクのライヴの中でも、個人的にはワンオク史上最高のライヴだったと断言したい気分だ。今年発表された『Eye of the Storm』はサウンドが一気にアメリカナイズされ、世界規格の質感でバンド史上最高傑作どころでなく、日本のドメスティックな音楽文化の垣根を取っ払うようなサウンドに昇華させた大傑作であった。その世界観の体現ということで、まるで洋楽のロックバンドのような洗練された舞台を想像していたのだが、実際は真逆でファンとの距離感がぐっと近付き(ランダムに客席から選んだ老若男女のファンを舞台に上げて話しをするなど)、格好良さだけを追求していた若かりし頃のワンオクの姿は無く、より愛着の持てる国民的バンドへの布石を感じさせるライヴだった。
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30代に突入し、体調も万全では無かったことや、先日ギックリ腰を経験したなど、taka(Vo)自身も弱みもさらけ出すことで、そのパフォーマンスが如何に鬼気迫るものだったかが窺い知れる。(これまで、あくまで謙虚にストイックに自らのロック道を突き進んでいたtakaだが、人間味溢れる一面が垣間見れたことで、よりカリスマ性が身に付いたように感じ取れた。)とは言え、全身を仰け反るように飛び跳ね、花道を全力で走り抜け、膝でスライディングするなど、肉体的迫力は劣らない凄みは建材であった。
「The Beginning」「Mighty Long Fall」などの定番の人気曲や、久々の「キミシダイ列車」「じぶんROCK」を演ったのも良かった。「完全感覚Dreamer」の一体感は言葉もないが、今のワンオクを象徴する最新曲「Wasted Nights」が新しいアンセムとして最も映えていたのが何よりも嬉しかった。
セットリスト
1. Eye Of The Storm
2. Take me to the top
3. We are
4. Taking Off
5. Re:make
6. Can’t Wait
7. Clock Strikes
8. Head High
9. Grow Old Die Young
10. Change
11. Worst in Me
12. Be the light
13. In The Stars
14. Instrumental
15. Push Back
16. キミシダイ列車
17. じぶんROCK
18. Giants
19. The Beginning
20. Mighty Long Fall
21. Wasted Nights
アンコール
22. Stand Out Fit In
23. 完全感覚Dreamer
(文・ROCKinNET.com編集部)
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